生年 1973年
没年 -
日本の小説家、作詞家、翻訳家。音楽制作ユニットFairlifeのメンバーでもある。作詞家の際のペンネームは、春嵐(しゅんらん)。
山形県山形市出身。
大学卒業後は就職。商品開発に携わるも、数か月後、執筆活動がしたくて退職。編集プロダクションに転職し、情報誌のライターとなる。しかし、情報誌が休刊となり、リストラ。そこからは就職せずに、アルバイトのかたわら創作を開始する。
2008年、『食堂かたつむり』でデビュー。
2010年、『食堂かたつむり』が映画化され、2011年に伊バンカレッラ賞受賞。2013年に仏ウジェニー・ブラジエ小説賞受賞。
2012年『つるかめ助産院』、2017年『ツバキ文具店』、2021年『ライオンのおやつ』が、テレビドラマ化される。
多くの作品が英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語などに翻訳・出版されている。
作品例
<小説>
『食堂かたつむり』2008年
『喋々喃々』2009年
『ファミリーツリー』2009年
『つるかめ助産院』2010年
『あつあつを召し上がれ』2011年
『さようなら、私』2013年
『つばさのおくりもの』2013年
『リボン』2013年
『にじいろガーデン』2014年
『サーカスの夜に』2015年
『ツバキ文具店』2016年
『キラキラ共和国』2017年
『ミ・ト・ン』2017年
『ライオンのおやつ』2019年
『とわの庭』2020年
<エッセイ等>
『食堂かたつむりの料理』2010年
『りんごさんとるりこさん』2010年
『ようこそ、地球食堂へ』2010年
『これだけで、幸せ-小川糸の少なく暮らす29カ条』2015年
『針と糸』2018年
『洋食小川』2019年
『育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ 日々の習慣と愛用品』2019年
『ぷかぷか天国』2020年
『旅ごはん』2020年
『グリーンピースの秘密』2021年
ひとこと
小川糸の作品には、傷つく人や自分の居場所を見失ってしまった人が多く登場し、その再生や成長に焦点が当てられます。そして、その人々の間で紡がれる絆であったり、家族愛、様々な出会いが描かれ、辛い境遇から立ち直る過程が物語の一篇となっています。
どの作品もホッとして、温かさを感じるため、読後感の良い作風であると言えるでしょう。
時には、余命を宣告された人々の最後を描くことも。死を目の前にした人がどう自分の人生と向き合っていくのか、普通の人には何気なく感じられる時の流れを、こんなにも愛しく感じるのか……等、涙なくしては読み進められない作品となっているのですが、それでも辛さだけでなく、温かく穏やかな気持ちにさせられる作品となっています。
人と人との繋がりを深く感じたい方、人情味あふれる物語に出会いたい方、ぜひ小川糸の作品を手に取ってみてください。
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