生年 1979年
没年 2024年12月9日
日本の社会学者。作家。
広島生まれ。
数学の教員を目指して琉球大学に進学するも、参与観察に興味を抱き、沖縄の少年たちを見て調査研究を志すようになる。
大学院は広島国際学院大学で修め、修士課程で広島の暴走族の調査研究を行い、博士課程では沖縄の暴走族について調査研究を行う。
2016年、首都大学東京人文科学研究科にて博士号(社会学)を取得。
2020年、和光大学現代人間学部にて専任講師として勤める。
特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所研究員。
作品例
『最強の社会調査入門』2016年
『ヤンキーと地元』2019年
『地元を生きる:沖縄的共同性の社会学』2020年
『〈生活―文脈〉理解のすすめ』2024年 共著
ひとこと
先日、亡くなったとのニュースを見て、ショックを受けました。まだお若く、素晴らしい研究成果をこれからどんどん発表していくであろう人だったのにと思うと、本当に残念でありません。
打越正行は「調査をしたい集団の一員になって調べる」という参与観察という手法を取り、社会に潜む影となる部分やひずみをあぶり出す調査を行っておられました。
沖縄の暴走族を調査する上においては、沖縄県外の出身であり、さらには年上ということもあり、なかなか信用されなかったと言うものの、沖縄にしっかりと根差し、一緒の時を過ごし、信頼を得て情報を積み重ねていったと言われています。その情報は、今までに知り得ることのなかった沖縄の若者が抱える苦悩であり、裏の部分であり、大変価値のあるものばかり。『ヤンキーと地元』には、これら情報が目いっぱいに詰め込まれており、ひとたび読めば、その内容の濃さと衝撃に驚かされることでしょう。沖縄は単なる「観光地」では無いと、気づくはず。
この調査を、打越正行に続く誰かが、引き継いでくれることを願ってやみません。
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