生年 1951年2月9日
没年 -
日本の漫画家。群馬県伊勢崎市出身。
子どもの頃より、兄と共に貸本漫画の読者投稿コーナーの常連となる。兄は、高校在学中から原稿料を得ての執筆、あだち充はその手伝いをしており、群馬の天才兄弟として知られていた。
高校在学中、雑誌の新人賞で佳作2位に選ばれると、以降、あだち充も作品が掲載されるようになる。
兄のツテで漫画家アシスタントの内定を得て、高校卒業後はアシスタントで収入を得ながらプロ漫画家を目指すも、劇画調、少女漫画調では人気は振るわず、8年の時を経て、少年誌に掲載された『ナイン』が人気となる。高校野球を題材としながらも画風が少女漫画テイストであり、それも功を奏して高い評価を得る。
作品例
<連載のみ>
『レインボーマン』1972年
『リトル・ボーイ』1974年
『おらあガン太だ』1974年
『牙戦(きばせん)』1975年
『ヒラヒラくん青春仁義』1975年
『がむしゃら』1976年
『甲子園魂』1976年
『ああ!青春の甲子園』1976年
『おひけェなすって!野球仁義 』1978年
『ナイン』1978年
『夕陽よ昇れ!! 』 1979年
『おいら放課後若大将』1979年
『陽あたり良好! 』1980年
『みゆき 』1980年
『タッチ』1981年
『スローステップ 』1986年
『ラフ 』1987年
『虹色とうがらし 』1990年
『H2 』1992年
『じんべえ』1992年
『冒険少年』1998年
『いつも美空 』2000年
『KATSU!』2001年
『クロスゲーム 』2005年
『アイドルA 』2005年
『QあんどA』2009年
『MIX 』2012年
ひとこと
あだち充の作品と言えば、やはり『タッチ』が有名ですよね。テレビで何度も放送されています。コミックスではなく、テレビ放送で知ったという方も多いのかもしれません。そしてきっと、家と家の間に建つ勉強部屋に憧れを抱いたり、和也が亡くなるシーンで涙したり、登場人物の南ちゃんに理想の彼女像を抱いたりされたのではないでしょうか。
野球以外の部分でもとても印象の強い作品なので、きっと、多くの方に知られている作家さんなのだと思います。
そして、あだち充の特徴として挙げられるのは、『タッチ』以外にも数多くの野球漫画が描かれていること。『H2』『クロスゲーム』『MIX』など、どれも野球が題材であり、同じテーマでありながら、まったく異なる内容をここまで描けることに、作家の凄みを感じます。
もちろん、野球以外の作品も様々描かれています。
例えば、恋愛が主軸となっている『みゆき』、超能力が題材の『いつも美空』、時代劇テイストの『虹色とうがらし』など。他、ボクシングや水泳など、野球以外のスポーツを取り上げた作品も。
あだち充の作品には、どれも「新鮮さ」が感じられるのが大きな魅力。
野球がお好きな方は、ぜひ『タッチ』をはじめとする野球漫画を読んでみてください。もちろん、定番を避け、敢えてマニアックなその他の作品を読んでみるのもオススメですよ。
あだち充に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。