生年 1965年4月19日
没年 -
日本の小説家、詩人。北海道釧路市生まれ。江別市在住。
中学生で原田康子の「挽歌」に出会い、文学に目覚める。
高校卒業後、裁判所でタイピストとして勤めたが、24歳で結婚して退職。2人目の子どもを出産直後に小説を書き始める。
2002年、「雪虫」で第82回オール讀物新人賞受賞。
2007年、「氷平線」で単行本デビュー。
2012年、「ラブレス」で第41回釧新郷土芸術賞受賞。
2013年、「ラブレス」で第19回島清恋愛文学賞受賞。「ホテルローヤル」で第149回直木三十五賞受賞。
2016年、「蛇行する月」で第1回北海道ゆかりの本大賞受賞。
2020年、「家族じまい」で第15回中央公論文芸賞受賞。
金澤 伊代名義で詩人としても活動。詩集も刊行している。
作品例
「氷平線」2007年
「風葬」2008年
「凍原」2009年
「恋肌」2009年
「硝子の葦」2010年
「ラブレス」2011年
「ワン・モア」2011年
「起終点駅」ターミナル)」2012年
「ホテルローヤル」2013年
「誰もいない夜に咲く」2013年
「無垢の領域」2013年
「蛇行する月」2013年
「星々たち」2014年
「ブルース」2014年
「それを愛とは呼ばず」2015年
「霧」2015年
「裸の華」2016年
「氷の轍」2016年
「砂上」2017年
「ふたりぐらし」2018年
「光まで5分」2018年
「緋の河」2019年
「家族じまい」2020年
「おばんでございます」2020年
「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」2021年
「いつかあなたをわすれても」2021年
「ブルースRed」2021年
「サチコさんのドレス」2021年
「孤蝶の城」2022年
「妄想radio」2023年
「ヒロイン」2023年
「彼女たち」2023年
「人生劇場」2025年
ひとこと
桜木紫乃の小説を読むと、人間のむきだしの感情を強く感じます。綺麗ごとでは済まされない現実や、生きることのしんどさ。それでも誰かを思う気持ちを諦めないこと。そういったものが、ピリッと張りつめた文体で描かれます。ともすれば、読んでいて痛みを感じるほど。でも、目をそらせないのです。
もしかすると、桜木紫乃自身が、やさしさだけでは済まされない世界というものを、まっすぐに見てきた人なのかもしれません。
桜木紫乃は、時に冷たく、時に情熱的。嘘のない言葉を選び、書き綴る姿勢が潔く、なんともカッコイイ作家です。とくに、強さも弱さもぜんぶ詰まっている女性を描くのが秀逸で、「生きていくって、こういうことなんだ」と感じさせてくれます。
現実の重みを引き受け、言葉で人を救おうとする桜木紫乃の作品、オススメです。
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