芦屋市にお住いのK様より、素敵な本が届きました。函入りの壮大な美術書です。
最近は手に取ることもなくなったので……と、お送りいただいたとのことです。
■お客様のお悩み
美術品、特に中華美術が大好きで、大切に集めていたのですが……と、芦屋市在住のK様より、『故宮博物院』全15巻と『故宮文物ビジュアル年表』が、下草書店に届きました。
函入りの全集なので、きっと、手放すには勇気がいったことと思います。
けれど、ページを開くことも少なくなったとのことで、「このまま劣化させるよりも、美術を愛する方の手に渡ってほしい」というK様の想いを、大切にしたいと感じました。
■スタッフの提案
手に取ると、本そのものが美術品のような全集となっています。それもそのはず、『故宮博物院』は、美術館に行かずとも中国五千年の歴史が味わえる名著となっており、美術系大学や研究者、愛好家からの需要が非常に高いお品。
その価値をしっかりと査定させていただく旨、まずはK様にお伝えをいたしました。
全巻揃っており、さらには函もきれいに残されています。これは大きなポイント。きれいに残った函を傷つけないよう、丁寧に取り扱いを行いました。
<古本豆知識>
『故宮博物院』は、台湾・台北の故宮博物院が所蔵する至宝を収録した、豪華全集です。絵画・書跡・陶磁器・玉器など各分野の精粋がカラー図版で紹介されており、当時の印刷技術の粋が尽くされた作品集。
1970~80年代に刊行されており、現在では絶版。そのため、函・カバー付きで全冊が揃っているものは大変貴重なものとなります。
専門家はもちろん、一般の美術愛好家からも根強い人気のある書物で、「家にいながら博物館を旅できる!」として広く知られています。
■対応内容
函の角にわずかなスレは見られたものの、大きな傷はなく、光沢も残るきれいな状態です。そしてページの状態は良好。保管環境のよさが伝わる素敵なお品だと感じました。
全15巻の他、別冊の『ビジュアル年表』も揃い、シリーズ完結セットとしての評価が可能です。
重厚な装丁や図版の美しさからも保存価値が高いものだと感じられます。
結果、全16冊で6,000円 の買取価格をご提示。
K様には、「思っていたより高くて驚いた!」と喜んでいただきました。
■お客様のお声
「若い頃に台湾を訪れたことがあり、台湾・台北の故宮博物院に立ち寄り、あまりに感動したことから、日本で買い集めた本なんです。何十年も飾っておりましたから、手放すのは本当に迷いました。でも、誰かがこれを開き、“美しい”と感じてくれることの方がより嬉しいかなと感じ、下草書店さんに依頼をすることにしたんです。本棚は少しスッキリとしてしまいましたが、なぜか今は寂しくはないですね」と、K様はお話してくださいました。
■スタッフのひとこと
長い年月を経ても、ページを開けばそこに文化の息づかいがある。
美術書とは、まさに手元に残る美術館・博物館なのだと感じます。
K様の大好きな世界を、次の持ち主となる方へつなぐお手伝いができたこと、大変嬉しく思います。
パラパラとめくると、美しい写真と共に、紙の匂いやインクの色あいを感じられる内容に、とても惹かれる作品です。
この想いごと未来へ繋いでいけるよう、スタッフ一同努めてまいります。
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