姫路市にお住まいのO様より、「揃っていない辞典なのですが、お買い取りいただけるでしょうか?」と恐縮したご様子で、お問い合わせをいただきました。
もちろん大丈夫であることをお伝えし、郵送買取を行うことになりました。
■お客様のお悩み
O様のお父様が、辞典や全集などを買い集めることが大好きで、書棚に多く詰め込まれていたのだそうです。少しずつ処分をはじめていく中で、近隣の買取店に、今回の辞典は「全巻揃いではないので買い取りはできない」と断られてしまった、とのこと。
そのため、下草書店にご連絡をいただいた次第です。
ご依頼の本は、『小学館 日本国語大辞典』全20巻のうちの7冊。10~14巻・16巻・18巻となります。
「一部しかないものの、捨ててしまうには忍びなく……。どこかで役立ててほしい」というO様のお気持ちが、強く伝わってくるご依頼となりました。
■スタッフの提案
N様には、まず、「揃っていない辞典でも価値がありますよ」とお伝えをいたしました。というのも、研究者や図書館の補完需要であったり、一部巻を紛失・破損してしまった方の補充用など、活用される場面が少なからずあるためです。
「お父様の大切な辞典を、しっかりと、別の場所で生かしていきましょう!」とお話すると、「そう言ってもらえると、救われます!」と、O様に大変喜んでいただけました。
<古本豆知識>
『日本国語大辞典』は、昭和54年から56年にかけて刊行された日本語研究の金字塔です。この辞典は単なる辞書というよりも、語源・用例・文献出典までを詳細に記した、“日本語の歴史書”とも言えるもの。もちろん、全20巻揃いでの取り引きが理想ではありますが、分売・補充需要も根強く存在しています。
特に昭和版は、第二版と比べて紙質が厚く、書体に温かみがあるため、装丁コレクターにも人気があります。
時代を支えた“言葉の遺産”として、部分巻であっても丁寧に扱う価値のあるシリーズだと言えます。
■対応内容
N様から郵送でお送りいただいた7巻を、ひとつひとつ丁寧に確認いたしました。
函の状態は良好で、日焼けも少なく、保存状態は上々。本文に書き込みもなく、見返しの印字も美しいままでした。
全巻揃いではありませんが、補完需要を考慮し、7冊で2,800円の査定といたしました。
「数冊だけでも値がつくんですね」と驚かれたO様。「きっと父も喜びます」と、大変お喜びいただきました。
■お客様のお声
「長く本棚に置いたままだった辞典です。なので、最初からこの冊数だったのか、いつどこかで減ってしまったのかは不明です。しかし、父が大切にしていたことは覚えています。この辞典が、また誰かの役に立つなら、それが一番です!」と、O様よりお言葉をいただきました。
O様のお父様が遺した“言葉の力”を、下草書店が次の世代にしっかりとお渡しいたします。
■スタッフのひとこと
辞典は、ただの本ではありません。
編纂した人々の言葉探しや、考え、紡ぎつづけた時間そのもの。
O様が抱えておられた「不揃い」であることへの申し訳ないという気持ちも、ここから生まれてしまったのだと思われます。
たとえ全巻でなくても、その辞典を手に取った方の書棚で、辞典はしっかりと生き続けます。“言葉への敬意”も、問題なく伝えていけるものです。
不揃いであっても、下草書店は決してお断りすることなく、しっかりと受け止めることをお約束いたします!
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