古本出張買取下草書店

【趣味の本】オペラなど趣味の本と海外の情報本(カラーBOX2つ分)を買い取りました

参考価格 3,500円

買取ジャンル趣味の本・実用書
買取方法持込買取

スタッフからコメント

伊丹市にお住まいのM様より、「お母さまの夢の整理をお願いできませんか」とご依頼がありました。
何やら、深いご事情がありそうです。お電話にて、少しお話を伺うことにしました。

 

■お客様のお悩み

今回ご相談いただいたのは、伊丹市在住のM様。
半年ほど前に、お母さまがお亡くなりになったそうです。やっと心の整理ができて、思い出のつまったお部屋の整理を少しずつはじめたところ、カラーボックス2つ分の本を見つけられたのだとか。
表紙や紙の質感、しおりの挟まれ方、そして本のチョイス。そこにはまだ、「お母さまが生きているのでは?」と思わせるような風景が残っていたとお話されます。
そんなM様をちょっと悲しくさせたのは、本棚の中に、お母さまの心の旅の跡があったから。
「実は、母は海外が大好きでした。“いつかは海外旅行に!”が夢で、英語の勉強もしていました。なのに、病には勝てず結局は一度も行けないままで……。この本たちを見ると、母の叶えられなかった思いが胸に刺さります。でも、だからこそ、捨てるのは絶対違う気がしてお電話をいたしました」
と、M様は涙ぐみながら、お悩みを話してくださいました。

 

■スタッフの提案

M様は、ある晴れた日に、お車で本をお持ち込みに来られました。

お持ちいただいた本を確認すると、海外文化や風土・音楽・オペラ・ミュージカル関連、そして海外の地域史や民族に関する専門書がズラリとありました。一見して感じたのは、一般的な雑誌や小説とは異なり、「読んだ人の心を世界へといざなう、そんな力を持つ本」だということ。きっとお母さまは本を手に取り、ご自宅の中で旅行を楽しまれていたのでしょう。
そこで、当店はただの査定・買取という扱いではなく、“新しい旅人への橋渡しという視点で対応を行う”ことを、M様にお約束いたしました。

「お母さまの想いは、まだ本の中にしっかりと息づいています。本というバトンをお渡しすることで、その想いは、しっかりと旅を楽しんでくれると思いますよ」とお話しすると、頷きながら喜んでくださいました。

<古本豆知識>

かつて、地図製作者は、未知の世界を想像して地図を描きました。交通手段が発達していなかった時代、行ったことの無い世界を描くときには、きっと文献を読み、想像力で旅をしながら描いたことでしょう。
これは、今も変わらず同じこと。本は「行けない世界へ目と心を連れて行ってくれるツール」です。

そして、海外文化や語学の本は、古くても価値が下落しにくいという特徴を持ちます。むしろ「時代背景」「当時の翻訳」「研究視点」が貴重という観点より、研究者や留学志望者から求められる場合もあります。
だからこそ、もし手放すときがきた際には、“処分”ではなく 、ぜひ下草書店へ託していただけますと幸いです。下草書店では、次の旅人へしっかりとパスポート(本)を繋いでまいります。

 

■対応内容

どの本も古いものではありましたが、年代の割に状態がよく、ヤケや破れも少なく、丁寧に扱われてきたことがわかりました。専門性の高い海外史・舞台芸術の本は現在も需要があります。特に、研究目的である方、そして舞台制作を学ばれている方、留学志望の方にも価値があるものです。

一点ずつ、タイトルを確認しながら、想いや背景を汲んだ上で査定を行いました。
“値段”の査定は当然のことながら、
「これらが次に向かうべき場所はどこか」
「どんな方に届くと喜ばれるのか」
ということも思いを巡らせ、全部で3,500円の買い取り価格をご提示いたしました。

 

■お客様のお声

「母が行けなかった海外へ、本を持つ誰かが、代わりに旅をしてくれたら嬉しい。そんな気持ちで、下草書店さんにお預けしました。今、母の部屋を見て感じることは、“片付いた”というよりも、母の旅立ちを見送った気分だということ。きっと今ごろは、のびのびと外出を楽しんでいるのではないでしょうか。
最後にちゃんと、“行ってらっしゃい”と言えた気分です。ありがとうございました」
とのメッセージが、後日M様より届きました。喜んでいただけて何よりです。

 

■スタッフのひとこと

本は、単なる紙の束ではありません。持ち主の「未来への扉」だったり「心の景色」を映すものです。今回、M様よりお預かりした本は、一部、すでに新しい持ち主の元へと向かいました。そして、新たな出会いを待ち、備えている本もあります。きっとこれから、それらの本が誰かの世界を広げていくでしょう。そしてM様のお母さまも、その旅を楽しむことができると思います。

遺品を整理することは悲しいものです。“手放す”ことが悲しくてたまらない時には、無理に「整理」しようとするのではなく、「遺品の旅行をお手伝いする」と捉えてみることをお勧めします。
私たちはいつでもそのお手伝いをいたしますので、ご相談ください。

 

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本棚に並んだ背表紙をスマホで撮って送るだけ。
タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
査定額に納得できなければ、もちろんキャンセルOK。
気になる本があれば、まずはお気軽にお試しください。

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