三木市のK様より、「昔みたいに服を作る機会がなくなったので」と、ドレスメーキングを10冊お持ち込みいただきました。大変古い雑誌ですが、とてもきれいな状態です。しかも10冊！レトロな装いが流行っている昨今、その需要は高いことをまずはお伝えいたしました。

■お客様のお悩み

三木市のK様にお持ち込みいただいたドレスメーキング10冊。1973年発行のものです。「当時は裁縫に凝っていて、母や子どもに服を作っていました。でも、もうミシンも手放してしまったので、作る機会がなくなってしまって」とのこと。実物大型紙は使った形跡こそあるものの、丁寧に写し取られているだけで、カットはまったくなし。ひとつひとつ大切に扱われてきたことが伝わってくる状態です。
K様曰く、「持っていると懐かしさは感じるのですが、だから私が持ち続けるのではなく、誰かに活かしてもらえたら…」とのこと。そのお気持ち、しっかりと受け取りました。

■スタッフの提案

まずは、型紙の状態をしっかり確認させていただきました。10冊すべてにおいて、カットはされておりません。切り取りのされていない型紙は貴重で、洋裁をされる方には大変喜ばれるもの。非常に高い需要があります。その点を丁寧にご説明し、K様の本が次の持ち主の元で十分に役立つことをお伝えすると、とても安心されたご様子でした。
また、この時代のドレスメーキングはいまの流行に合致しており、ヴィンテージデザインとして評価されています。しっかりと、次につなげていきますとご案内をいたしました。

＜古本豆知識＞

『ドレスメーキング』は、洋裁愛好家の間で長く支持されてきた専門誌。特に付録としてついてくる実物大の型紙が評価の中心になります。
型紙は、カットされてしまうと再利用が難しくなります。そのため、写し取りのみで切り取りなく残っているものは大変貴重。
そして古さは関係なく、当時の流行や裁縫技術が詳しく載っていることや、現代の流行りも相まって、多くのファンがいるジャンルと言えます。

■対応内容

10冊すべての状態を総合的に拝見した結果、10,000円の買取り額をご提示させていただきました。評価点としましては、実物大型紙がきれいに残されていたこと、雑誌の紙の状態が良かったこと、そして10冊というまとまりについても高評価となりました。
K様には「思っていたよりも高くてびっくりしました」と喜んでいただき、こちらもとても嬉しくなりました。

■お客様のお声

「昔、母や子どもたちに洋服を作っていた思い出がよみがえりました。母はもう亡くなってしまいましたので、とても素敵な記憶です。子ども達も今は家庭を持ち、暮らしています。そんな遠い記憶が懐かしくて、捨てるのは忍びなく、下草書店にお預けし、誰かがまた使ってくれる道を探してくださるのなら嬉しいと感じます。型紙、丁寧に扱ってきてよかったです！」と、嬉しそうにお話しくださるK様の表情を見て、スタッフ一同嬉しく感じました。

■スタッフのひとこと

写し取っただけでしっかりと残されていた型紙に、K様の“家族のために”という温度感がそのまま残されているように感じました。このように、大切にされてきた本を次の方におつなぎできることは、下草書店の醍醐味のひとつと言えます。

1993年で廃刊となったドレスメーキングは、今後ますます見つかりにくくなっていきます。このような雑誌をお持ちの方は、処分などされず、ぜひ下草書店にお持ち込みいただけましたら幸いです。

その本、本当は価値があるかも？
捨てる前に、まずはLINEで無料査定！
本棚に並んだ背表紙をスマホで撮って送るだけ。
タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
査定額に納得できなければ、もちろんキャンセルOK。
気になる本があれば、まずはお気軽にお試しください。

LINEで無料査定をする ↓↓↓