西宮市にお住まいのA様は大の歴史好き。若い頃から中国史、とりわけ三国志に、強い関心を持っておられたとのこと。関連書籍を少しずつ集めてこられ、今回お持ち込みいただいた画本三国志も、その中で収集された本だということです。
■お客様のお悩み
A様が本棚の整理を進めだしたのは、「“読み切った”という感覚を得たから」なのだそうです。若い頃から三国志が好きで、小説版、研究書、解説書とさまざま読んできた中で、この画本は“自分の三国志体験の最後に”と選んだのだとか。
歴史の場面を絵として眺め、人物の配置や空気感を味わうために折に触れ開いてきたそうなのですが、最近、「もう自分の中では十分に咀嚼したな」と思えるようになったことから、「役目を終えたのだから、次の人に渡そう」と心を決め、下草書店にお持ち込みをいただいた、ということでした。
■スタッフの提案
画本三国志は、読むだけでなく“眺める歴史書”としての価値があります。さらには状態が良いということも、画本では大きなメリットになることをご説明いたしました。ヤケは経年の範囲内のもので、避けられない部分についてはマイナスにはなりません。全12巻が揃っていること、装丁の美しさが保たれている点は、次の読者にとって大きな魅力になることを、A様に丁寧にお伝えしました。
<古本豆知識>
陳舜臣による画本三国志は、物語性と史実性のバランスが非常に優れており、活字の三国志が難しいと感じる方にも親しまれてきました。特にこのシリーズは、挿絵や構成によって、人物関係や戦の流れが視覚的に理解できる点が特徴です。
挿絵を担当したのは、中国の歴史人物画を代表する画家・戴敦邦。武将の表情や衣装、戦場の空気感までを重厚に描き出しているのが素敵ですよね。
日本の作家である陳舜臣の文章と、中国人画家の絵が融合し、物語に一層の説得力と深みが加わっているように感じます。
そのことから、読書用としてだけでなく、コレクションや鑑賞用として探している方も少なくない本となっています。
■対応内容
全12巻揃いであること、カバーに破れがなく見た目が非常に整っていることを評価し、5,000円でのお買い取りとさせていただきました。A様にお伝えをすると、「金額というよりも、この本の良さを分かった上で査定をしてもらえたことが嬉しいです」と言っていただきました。ご納得いただき、和やかな雰囲気でのお買い取りとなりました。
■お客様のお声
「三国志の本はたくさんあるのですが、私にとってこれは特別な本でした。絵があるので、メインではなく、バイプレーヤー的な登場人物に対しても感情移入ができ、楽しく読むことができたんです。今回の査定では、そんな本の特徴を理解して見てもらえたのが嬉しかったですね。次に読む人にも、この良さが伝わればいいなと思います」とのお言葉をA様よりいただきました。
■スタッフのひとこと
画本三国志は、“読み込む歴史”と“味わう歴史”の間にある、少し特別な立ち位置の本です。その面白さを分かっていただける方の元へ、しっかりお繋ぎをしなければいけないなと、A様とお話をしていて強く思いました。
長い間、A様が大切にしてこられた本です。物語としてはもちろんのこと、本そのものの佇まいを楽しみたい方へ、しっかり橋渡しをしていきたいと思います。
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