神戸市にお住まいのW様がお持ち込みくださったのは、「99の謎」シリーズ。通勤のお供として長く愛読されてきたのだそうですが、最近は、調べものの手段が本からネット中心に変わり、読み返す機会が減少したとしてお持ち込みくださいました。

■お客様のお悩み

W様が持ち込まれた「99の謎」シリーズ全10冊は、W様の学生時代から社会人になってしばらくの間、気になるテーマがあるたびに買い足してきた本なのだそうです。歴史や人物、文化にまつわる話題を、肩肘張らずに読めるのが気に入っていて、通勤などちょっとした空き時間にページをめくるのが好きだったと仰います。ただ最近は、生活スタイルが変わりネット検索が中心に。本棚そのものを整理するタイミングだと感じ、「もう読まないと分かっている本を置いておくより、次に読む人のところへ行った方がいい」と、まとめてお持ち込みいただきました。

■スタッフの提案

まずは本の状態を確認します。背表紙の状態や本文の傷み具合を一冊ずつチェック。読みこまれてはいるものの扱いは丁寧で、通読に支障のある箇所は見当たりませんでした。
「99の謎」シリーズは、単冊よりも“まとまり”が評価につながる本となります。そのため今回は、10冊セットでの売却である点を重視し、現在の流通状況を踏まえた価格をご案内いたしました。

＜古本豆知識＞

「99の謎」シリーズは、専門書ほど深くは踏み込まないものの、単なる雑学本よりも情報量が多く、シリーズファンが多くおられる本となっています。何冊かは持っているものの、「まとめて読みたい」「一気に知りたい」という読者向けに、今回のようなまとまりでの売却は魅力的。
また、こうした本は何度も読み返されるタイプではありませんが、状態が大きく崩れていなければ、セットでの流通がサイクル化する特徴があると言えます。

■対応内容

お持ち込みの10冊は、通読による軽い使用感は見られるものの、ページの欠落や大きな傷みはなく、全体として安定した状態でした。シリーズとしての揃いと現行相場を踏まえ、今回は2,000円での買い取りをご案内しています。
W様にもご納得いただき、大変スムーズなお買い取りとなりました。

■お客様のお声

「読みたいことはもう一通り読めたこと、最近はネットが中心であることから、これはもう開かないなと判断。まとめて手放すことにしました。まだ需要があると最後に知ることができたので、ちょっと嬉しくなりましたね。次の持ち主の方に喜んでいただけると思うと、なんだか誇らしい気分です」と言っていただきました。

■スタッフのひとこと

知的好奇心を満たすために集められた本が、役割を終えたタイミングで自然に手放される。今回の「99の謎」シリーズは、まさにそうした本でした。
本を大切に扱い、必要なだけ読み、不要になったら次へ渡す。
その流れは自然であり、とても有意義なことだと感じます。
こうした整理の仕方は、次に本を手に取る人にとっても、気持ちのよい循環につながります。
下草書店では、その循環を丁寧にお手伝いして参ります！

その本、本当は価値があるかも？
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本棚に並んだ背表紙をスマホで撮って送るだけ。
タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
査定額に納得できなければ、もちろんキャンセルOK。
気になる本があれば、まずはお気軽にお試しください。

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