三木市R様より、『平家物語』上下巻・月報付をお持ち込みいただきました。函もきれいで、状態良く、付属物完備はなかなかの良品です。
今回は、日本古典文学の定本として長く読み継がれてきた本のお買い取りについてご案内いたします。
■お客様のお悩み
R様は、年末にご実家へ帰った際、家を出た時そのままになっている書棚を見て、そろそろ整理をしなければならないなと思ったといいます。就職と同時に家を出た形になりましたが、学生時代から大切に保管してきた本は手つかずで置いたままに。ずっと、気になっていたのだそう。
ちなみに今回の『平家物語』は、授業で繰り返し手に取った思い出のある本とのこと。思い入れもあり置いていましたが、今はまったく読んでいないため、このまま眠らせておくよりも、必要とする方の手に渡ればというお気持ちで来店されたといいます。上下巻ともにカバーや本文の状態が良く、月報も揃っており、丁寧に扱われてきたことが伝わってきました。
■スタッフの提案
お持ち込み頂いた際は、少しお話をしながらすすめます。
例えば今回の場合、岩波書店の古典文学シリーズについて軽くお話しをいたしました。例えば、月報の有無が評価ポイントになる点や、発行年も評価に影響する点など。もちろん今回もその部分を中心に見させていただきました。
『平家物語』は作者不詳の軍記物語です。校訂や注釈を担った研究者の仕事が、価値を左右することもあります。R様は興味深げに聞いてくださり、本の背景をあらためて思い出す時間にもなったようでした。
<古本豆知識>
岩波書店の『平家物語』は、研究者による校訂・注釈が施された、いわば「読むための定本」として知られています。1990年代発行のものは、現代の読者にも配慮した構成で、学術的価値と読みやすさの両立が特徴です。また、月報は当時の編集方針や研究動向がわかる資料として評価されることが多く、欠けていると印象が変わります。古典文学は状態と付属物の有無が、古本としての価値を左右しやすい分野です。
■対応内容
上下巻ともに大きなヤケや汚れがなく、ページの開き癖も少ない良好な状態でした。函もきれいですし、さらには月報もきちんと揃っています。その点を踏まえ、1000円でのお買い取りをいたしました。
古典文学書は発行部数が多い一方で、状態の良いセットは年々減っていく傾向があります。そのため、保存状態と内容のバランスを見ながら、総合的に判断しました。
■お客様のお声
「今回、手放すとなり、久しぶりに手に取って、学生の頃を思い出しました。長く本棚に並んでいて、あることが家の風景になっていたので、それを手放すことに少し寂しさはありました。でも、ほったらかしになるのは、ちょっと違うなと感じていて…。
私が手放すことで、また別の場所で読まれる可能性が生まれるわけですから、そう考えると悲しさだけではないですね」と、穏やかな表情でお話しをされていました。
■スタッフのひとこと
今回の『平家物語』は、函から、そして帯からも、丁寧に扱われてきたことが伝わるお品でした。内部も大変いい状態で、きっとこれからも、あらゆる人の学びの礎になっていくことと思います。
本を手放す理由は人それぞれですが、次に読む方へと橋渡しするお手伝いができるのは、私たちにとっても嬉しいことです。R様の一冊も、また新しい読者のもとで静かにページを開かれる日を待つことになります。
同じように読まなくなった本をお持ちの方は、ぜひ下草書店へお任せください。
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