誕生 1953年3月4日
没年 -
日本の男性漫画家。新潟県新潟市(現・同市中央区)出身。血液型はO型。本名:山田 峰央〈やまだ みねお〉。通称(作品内での一人称):ミーちゃん。
高校2年の夏休み、8月28日より漫画を描き始め、以後毎日執筆を続ける。
1973年、『デラックスマーガレット』1973年秋の号にて『見知らぬ訪問者』でデビュー。当初は本名だったが、後にペンネームに改名。
1999年、『パタリロ!』で第28回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
『パタリロ!』は、その後も連載を継続しており、シリーズは外伝も含めれば100冊を越え、少女漫画界では随一の長編作品となっている。
2015年、1986年出版の短編集に収録されていた『翔んで埼玉』が話題となり、約30年ぶりに復刻出版。Amazonの本の売れ筋ランキングで1位となる。
2019年、『翔んで埼玉』が実写化にて映画公開。冒頭シーンで本人役にて出演。
作品例
<『パタリロ!』『ラシャーヌ!』関連>
『パタリロ!』 1978年 - 連載中
『パタリロ!99.9 [トリビュート・ファンブック]』
『パタリロ西遊記! 』
『パタリロ西遊記!外伝』
『パタリロ源氏物語! 』
家政夫パタリロ!シリーズ
『家政夫パタリロ!』
『奥様はパタリロ!』
『ビストロ温泉パタリロ!』
『出もどり家政夫パタリロ!』
『仁義なき家政夫パタリロ!』
『パパ!?パタリロ!』
『恋するマライヒ』2018年
『ラシャーヌ! 』1978年 - 1989年
<アスタロト>
『アスタロト外伝』1995年 - 1996年〈未完〉
『ファーイースト』
<トラウマ!!>
『妖怪始末人トラ・貧!! 』1991年 - 1993年
『妖怪始末人トラウマ!!と貧乏神』2007年 - 2009年
『妖怪学園ザビエル』
<その他の連載・シリーズ>
『妖怪盗賊マザリシャリフ』1994年 - 1995年
『邪神ハンター ピーチドラゴン』
『ゼロ星』1994年 - 1997年
『毒師プワゾン』
『破異スクール斬鬼郎』
『美少年的大狂言』
『魔ジャリ』
『翔んで埼玉』
『横須賀ロビン』
『やおい君の日常的でない生活』
『ルル亀!』1981年 - 1982年
『おらが丸』
『V.マドンナ』原作・野沢尚
『面白半分個』
『妖怪缶詰』
親バカ日誌
『親バカの壁(親バカ日誌2)』
『親バカ輪舞(親バカ日誌3)』
『親バカの品格(親バカ日誌4)』
『シオン魔日記』
『ミッドナイト・ディメンション』
『サプライズホテル』
クレプスキュール -逢魔が刻-
『トワイライト -大禍刻-』
『オーロラ -王魔が刻-』
『魔夜峰央のまどろみ日記 本日も異常ナシ』【改題】『きのう今日ナス』
『黄昏マンガ家ミーちゃんのSFですよ』
『May探偵プリコロの○○』
『邪神ハンターピーチドラゴン』
『眠らないイヴ』2000年 - 連載中
『2万光年翔んで新潟』
<読み切り・短編>
『見知らぬ訪問者』1973年
『タロット』1974年
『やさしい悪魔』1975年
『妖怪芭蕉の守』1975年
『妖怪油赤子』1976年
『天狗の顔』1976年
『霧魔』1977年
『牡丹灯籠』1977年
『怪奇生花店』1977年
『吸血のデアポリカ』1977年
『悪魔の雷鳴』1977年
『妖怪稚児地蔵』1977年
『妖怪女妖観音』1977年
『悪魔の契約』1977年
『ルル=ベル火星行』1978年
『若さま』1979年
『ヴァンコラン』1980年
『パンドラキン1』1980年
『タロット』1980年
『貴婦人の唇』1980年
『妖怪教室』1981年
『茸ホテル』1981年
『妖魔-レプラコーン-』1981年
『魔界』1981年
『妖怪高女』1981年
『パンドラキン2』1981年
『パンドラキン』1981年
『てれてんぽ 島原の乱』1987年
『てれてんぽ たんたんたぬき』1988年
『絶滅少年カマタリ!』1990年
『魔獣のマオちゃん』1990年
『禁断の初場所』1991年
『官能の初場所』1991年
『猟奇の良貴』LCミステリー
<共著>
『パタリロ! [アニメ全百科]』白泉社・フジテレビ・東映動画
- <初出不明>
『この世の果て』
『命 売ります』
『焼き肉はいかが?』
ひとこと
魔夜峰央は、『翔んで埼玉』や『パタリロ!』等、ギャグ漫画で名をはせた方ですが、元々はオカルト・ホラーや、ミステリー調の作品がスタートであり、それらを得意とされる作家さんです。そのため、『パタリロ!』においても、時にシリアス路線の作品が描かれます。その内容は秀逸で、涙するものも。ギャグ漫画に泣かされる、そんな魅力的な作品が非常に多くあるのです。
そして『パタリロ!』では、昨今のBLブームをけん引するようなラブストーリーが日常的に描かれているというのも、大きなポイントと言えます。決してBLは特別なものではない。男女の恋愛が描かれるように、BLも普通に描かれる。そんな作品はそれまでになく(特別なものとしては描かれていましたが)、まさに先駆け。1978年という時代に、そこに辿り着いていたというのは素晴らしいことだと思います。
そして、主人公をはじめとし、個性豊かな登場人物に溢れているというのも、大きな魅力となっており、だからこそ、時代を超えて舞台化されるなど、長く人気が続いているのでしょう。
魔夜峰央の作品は、ユーモアだけでなく、時に鋭い風刺が含まれます。社会や政治に対する意見、考え、そして時事ネタも多く、読者には笑いだけでなく、考えさせる要素を提供しています。少女漫画においてこのような立ち位置の作品は、とても珍しいと言えるのではないでしょうか。
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