誕生 1948年2月29日
没年 -
日本の小説家。福岡県福岡市博多区出身。血液型はA型。
中学時代『シャーロック・ホームズの冒険』に出会い、見よう見まねで小説を書き始める。
高校卒業後は就職。休日には、誰かに読ませるあてはなく、自らのために小説を書き続ける。
20代後半、サラリーマン生活を続けながらシナリオを投稿。「非情のライセンス」のシナリオ募集に初入選。脚本・赤川次郎と本名が出たため、会社に執筆活動がばれる。
1976年、『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞受賞。小説家デビュー。
1978年、『三毛猫ホームズの推理』が異色作としてヒット。脚光を浴びる。これを契機に小説依頼が増え、多忙となり、給与より原稿料収入が多くなったこともあって退社。12年のサラリーマン生活に終止符を打ち、30歳で専業作家となる。その直後に『セーラー服と機関銃』発表。
1980年、『上役のいない月曜日』が第83回直木賞候補となる。『悪妻に捧げるレクイエム』では、第7回角川小説賞受賞。
2006年、第9回日本ミステリー文学大賞受賞。
2016年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。
作品例
<小説:シリーズ>
『三毛猫ホームズ』シリーズ
『三姉妹探偵団』シリーズ
『幽霊』シリーズ
『大貫警部(四文字熟語)』シリーズ
『華麗なる探偵たち(第九号棟)』シリーズ
『杉原爽香』シリーズ
『子子家庭』シリーズ
『早川一家』シリーズ
『吸血鬼』シリーズ
『悪魔』シリーズ
『鼠』シリーズ
『セーラー服と機関銃』シリーズ
『花嫁』シリーズ
『マザコン刑事』シリーズ
『一億円』シリーズ
『夫は泥棒、妻は刑事』シリーズ
『天使と悪魔』シリーズ
『南条姉妹』シリーズ
『懐かしの名画』ミステリーシリーズ
『真夜中のオーディション』シリーズ
『MとN探偵局』シリーズ
『怪異名所巡り』シリーズ
『闇からの声』シリーズ
『当節怪談事情』シリーズ
<小説:シリーズ外>
『死者の学園祭』1977年
『マリオネットの罠』1977年
『赤いこうもり傘』1978年
『死者は空中を歩く』1979年
『上役のいない月曜日』1980年
『幽霊から愛をこめて』1980年
『招かれた女』1980年
『駈け落ちは死体とともに』1983年
『幻の四重奏』1980年
『土曜日は殺意の日』1980年【改題】『孤独な週末』
『結婚案内ミステリー風』1980年
『死体置場で夕食を』1980年
『一日だけの殺し屋』1980年
『悪妻に捧げるレクイエム』1980年
『さびしがり屋の死体』1980年
『昼下がりの恋人達』1980年
『裁きの終わった日』1980年
『サラリーマンよ悪意を抱け』1980年
『ハムレットは行方不明』1981年
『青春共和国』1981年
-収録作品:青春共和国 / 鏡の中の悪魔
『毒 ポイズン』1981年
『冬の旅人』1981年
『裏口は開いていますか?』1981年
『真夜中のための組曲』1981年
『いつか誰かが殺される』1981年
『黒い森の記憶』1981年
『プロメテウスの乙女』1982年
『世界は破滅を待っている』1982年
『女社長に乾杯!』1982年
『顔のない十字架』1982年
『充ち足りた悪漢たち』1982年
『僕らの課外授業』1982年
『晴れ、ときどき殺人』1982年
『自殺行き往復切符』1982年
『探偵物語』1982年
『一番長いデート』1982年
『おやすみ、テディ・ベア 上下』1982年
『ミステリ博物館』1982年
『ホームタウンの事件簿』1982年
『田園殺人事件』1983年【改題】『過去から来た女』
『殺人よ、こんにちは』1983年
『ヴァージン・ロード』1983年
『霧の夜にご用心』1983年
『沈める鐘の殺人』1983年
『名探偵はひとりぼっち』1983年
『復讐はワイングラスにうかぶ』1983年
『夜』1983
『こちら、団地探偵局』1983年
『静かなる良人』1983年
『死者におくる入院案内』1983年
『愛情物語』1983年
『昼と夜の殺意』1983年
『かけぬける愛』1983年
『死体は眠らない』1984年
『真実の瞬間』1984年
『たとえば風が』1980年
『払い戻した恋人』1984年
『ト短調の子守歌』1984年
『ビッグボートα』1984年
『殺人はそよ風のように』1984年
『あの角を曲がって』1984年
『失われた少女』1984年
『二人だけの競奏曲』1984年
『魔女たちのたそがれ』1984年
『壁際族に花束を』1985年
『幽霊物語』1985年
『早春物語』1985年
『本日は悲劇なり』1985年
『明日を殺さないで』1985年
『湖畔のテラス』1985年
『遅れて来た客』1985年
『泥棒物語』1986年
『踊る男』1986年
『勝手にしゃべる女』1986年
『ロマンティック』1986年
『棚から落ちて来た天使』1986年
『まっしろな窓』1986年
『追憶時代』1986年
『怪奇博物館』1986年
『冒険入りタイム・カプセル』1987年
『砂のお城の王女たち』1985年
『恋愛届を忘れずに』1989年
『模範怪盗一年B組』1986年
『自選恐怖小説集 さよならをもう一度』1994年
『白い雨』1987年
『窓からの眺め』1988年
『禁じられたソナタ』1988年
『殺人を呼んだ本』1988年
『ふたり』1989年
『アンバランスな放課後』1989年
『微熱』1990年
『黒鍵は恋してる』1991年
『クリスマス・イヴ』1991年
『こちら、団地探偵局 PART2』1993年
『やさしい季節』1993年
『別れ、のち晴れ』1993年
『ネガティヴ』1994年
『ミス』1994年
『十字路』1994年
『いつもと違う日-ミステリー傑作集』1994年
『キャンパスは深夜営業』1994年
『滅びの庭』1996年
『乙女の祈り』1996年
『赤頭巾ちゃんの回り道』1997年
『めざめ』1997年
『くちづけ』1997年
『作者消失』1998年
『家族カタログ』1998年
『試写室25時』1998年
『恋占い』1999年
『回想電車』1999年
『おやすみ、夢なき子』1999年
『あなたも殺人犯になれる!』2000年
『秘密のひととき』2000年
『乳母車の狙撃者』2000年
『晩夏』2000年
『迷子の眠り姫』2000年
『幽霊の怪』2000年
『そして、楽隊は行く』2000年
『友に捧げる哀歌』2001年
『二重奏』2001年
『校庭に、虹は落ちる』2002年
『メリー・ウィドウ・ワルツ』2002年
『白鳥の逃亡者』2003年
『友よ』2003年
『今日の別れに』2003年
『さすらい』2004年
『森がわたしを呼んでいる』2004年
『落葉同盟』2005年
『国境の南』2005年
『悲劇のヒロイン』2006年
『夢であいましょう』2009年
『指定席』2010年
『交差点に眠る』2011年
『台風の目の少女たち』2012年
『東京零年』2015年
<エッセイ等>
『僕のミステリ作法』1983
『赤川次郎ワンダーランド』1983年
『夢から醒めた夢―冒険配達ノート』1986年
『イマジネーション 今、もっとも必要なもの』2004年
ひとこと
赤川次郎の作風は、ミステリーを中心にホラー、ファンタジー、青春小説など多岐にわたります。多くの映画やドラマ、アニメの原作ともなっているのは、読者の心を惹き付け、飽きさせることのない作品だからこそ。「彼の影響を受けた」と語る作家も多くおられ、日本の現代文学において、重要な位置を占める作家のひとりであると言えます。
魅力のひとつに、「読みやすさ」が挙げられます。難解な表現をあえて避け、優しい文章と軽妙な表現を行うことにより、他には真似のできないスタイルを構築。また、キャラクターについても、独特のユーモアと人間味あふれる描写で、多くのファンを作り続けています。
そんな赤川次郎が信念としているのは、「読者に媚びないこと」だと言います。エンターテインメントなので、読んでもらい、喜んでもらうことは大事なことなのですが、媚びるのとは別のこと。自分の作品を作り上げることで喜んでもらい、ついてきてもらわなければいけないのでしょう。それができる作家こそ、赤川次郎なのだと思います。
赤川次郎に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。