生年 1919年1月1日
没年 2010年1月27日
アメリカ合衆国の小説家。J・D・サリンジャーは、ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー(Jerome David Salinger)。
士官学校に通い、士官候補生として厳しい教育を受けながら、消灯後、毛布に包まり、懐中電灯の灯りで小説を書き始める。
卒業後、いくつかの大学に進学と中退を繰り返すも、コロンビア大学において受講した創作講座において処女作『若者たち』の文芸誌掲載を掴み取り、商業小説家としてのデビューを果たす。
作品例
<単行本>
『The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)』1951年
『Nine Stories(ナイン・ストーリーズ)』1953年
『Franny and Zooey(フラニーとズーイ)』1961年
『Raise High the Roof Beam, Carpenters, and Seymour:An Introduction Stories(大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア-序章-)』1963年
<未単行本化>
『Hapworth 16(ハプワース16)』1924年
『The Young Folks』1940年
『Go See Eddie』1940年
『The Hang of It』1941年
『The Heart of a Broken Story』1941年
『The Long Debut of Lois Taggett』1942年
『Personal Notes on an Infantryman』1942年
『The Varioni Brothers』1943年
『Both Parties Concerned』1944年
『Soft-Boiled Sergeant』1944年
『Last Day of the Last Furlough』1944年
『Once a Week Won't Kill You』1944年
『A Boy in France』1945年
『Elaine』1945年
『This Sandwich Has No Mayonnaise』1945年
『The Stranger』1945年
『I'm Crazy』1945年
『Slight Rebellion Off Madison』1946年
『A Young Girl in 1941 with No Waist at All』1947年
『The Inverted Forest』1947年
『A Girl I Knew』1948年
『Blue Melody』1948年
<未発表>
『The Last and Best of the Peter Pans』1942年
『The Magic Foxhole』1944年
『Two Lonely Men』1944年
『The Children's Echelon』1944年
『Three Stories/"Mrs. Hincher" or "Paula"1941年・"The Ocean Full of Bowling Balls"1945年・"Birthday Boy"1946年』
ひとこと
『ライ麦畑でつかまえて』で広く知られるJ・D・サリンジャーは、2010年、91歳で生涯を閉じることとなりました。
2010年と言えば、つい先ごろ。さぞかしたくさんの作品を遺したのだろうと思いきや、意外にも少ないのです。そのわけは、40代後半から著作を発表しなくなったから。また、30代半ばより人目を避けるように暮らし、自分の写真が出回ることも、大げさなキャッチコピーも嫌うようになったことにより、世捨て人のように扱われた人生だったと言います。
しかし、発表は行わないものの、日課として毎日本を書き続けていたと言い、士族の元には未発表の作品が多く残されているのだとか。根っからの作家であることが伺えますよね。
晩年にJ・D・サリンジャーは、「発表しないと平安がある。安らかで静かな日々」と語っています。
作品が売れるということは、一方で批評も生まれるということ。そして作品だけでなく、作家自身にも注目が集まるということ。
そんな日々に辟易としていたのかもしれません。
そういう背景も鑑みながら、もう一度『ライ麦畑でつかまえて』を読んでみてはいかがでしょうか。
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