生年 1835年1月10日
没年 1901年2月3日
「中村諭吉」と名乗っていた時期もある。
幕末から明治期の日本の啓蒙思想家、教育家。多くの本を執筆する。
揮毫の落款印は「明治卅弐年後之福翁」。雅号は、三十一谷人(さんじゅういっこくじん)。
慶應義塾(旧蘭学塾、現慶應義塾大学はじめ系列校)の他にも、商法講習所(現一橋大学)、神戸商業講習所(現神戸商業高校)、北里柴三郎の「伝染病研究所」(現東京大学医科学研究所)、「土筆ヶ岡養生園」(現東京大学医科学研究所附属病院)の創設に尽力。
また、新聞「時事新報」の創刊者でもある。
そして、東京学士会院(現日本学士院)初代会長を務めた。
作品例
『増訂華英通語』
『西洋事情』
『雷銃操法』
『西洋旅案内』
『条約十一国記』
『西洋衣食住』
『兵士懐中便覧』
『訓蒙窮理図解』
『洋兵明鑑』
『掌中万国一覧』
『英国議事院談』
『清英交際始末』
『世界国尽』
『啓蒙手習之文』
『学問のすゝめ』
『ひびのおしえ』
『童蒙教草』
『かたわ娘』
『改暦弁』
『帳合之法』
『日本地図草紙』
『文字之教』
『会議弁』
『文明論之概略』
『学者安心論』
『分権論』
『民間経済録』
『福澤文集』
『通貨論』
『通俗民権論』
『通俗国権論』
『民情一新』
『国会論』
『時事小言』
『時事大勢論』
『帝室論』
『兵論』
『徳育如何』
『学問之独立』
『全国徴兵論』
『通俗外交論』
『日本婦人論』
『日本婦人論後編』
『士人処世論』
『品行論』
『男女交際論』
『日本男子論』
『尊王論』
『国会の前途』
『国会難局の由来』
『治安小言』
『地租論』
『実業論』
『福澤全集緒言』
『福澤全集』
『修業立志編』
『福翁百話』
『福翁百余話』
『福澤先生浮世談』
『女大学評論』
『新女大学』
『明治十年丁丑公論』
『瘠我慢の説』
『福翁自伝』
『旧藩情』
『唐人往来』
ひとこと
幕府の遣欧米使節に3度参加した福澤諭吉。欧米文化を日本に紹介する本として『西洋事情』を執筆。日本以外の国を知らない日本人にとって、この本が大きな驚きの元となったことは想像に難くない。
また、今でも良く知られる『学問のすすめ』では、人間の自由平等や独立の思想を強く説いている。これは、それまでの通念であった封建道徳を鋭く批判する内容であり、1872年当時ではなかなか考えられないこと。しかも、同様のことを訴えた憲法改正は1946年であり、74年も前にそこまでに辿り着いていた人がいたのだということにも驚かされる。
これらのことより、教科書に採用される作品が多く残っている。
とはいえ福澤諭吉は、本の名前は聞いたことがあっても、実際手に取って読んでみた方は多くないと言えます。
2024年まで一万円札の顔として知られてきた福澤諭吉。これを機に、一度読んでみませんか。
福澤諭吉に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。