生年 1978年9月15日
没年 -
日本のエッセイスト、小説家。福岡県北九州市生まれの埼玉県育ち。現在は東京都在住。
会社員を経て、26歳から作家活動を始める。
2017年、『美しい距離』が第23回島清恋愛文学賞受賞。
2023年、『ミライの源氏物語』が第33回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
作品例
<小説>
『人のセックスを笑うな』2004年
『浮世でランチ』2006年
『カツラ美容室別室』2007年
『論理と感性は相反しない』 2008年
『長い終わりが始まる』2008年
『手』2009年
『男と点と線』2009年
『ここに消えない会話がある』2009年
『「『ジューシー』ってなんですか?」』2011年
『あたしはビー玉』2009年
『この世は二人組ではできあがらない』2010年
『ニキの屈辱』2011年
『私の中の男の子』2012年
『昼田とハッコウ』2013年
『ボーイミーツガールの極端なもの』2015年
『可愛い世の中』2015年
『反人生』2015年
『ネンレイズム/開かれた食器棚』2015年
『美しい距離』2016年
『偽姉妹』2018年
『ニセ姉妹』2022年
『趣味で腹いっぱい』2019年
『鞠子はすてきな役立たず』2021年
『リボンの男』2019年
『肉体のジェンダーを笑うな』2020年
『あきらめる』2024年
<エッセイ集>
『指先からソーダ』2007年
『男友だちを作ろう』2011年
『太陽がもったいない』2014年
『ベランダ園芸で考えたこと』2019年
『かわいい夫』2015年
『母ではなくて、親になる』2017年
『文豪お墓まいり記』2019年
『ブスの自信の持ち方』2019年
『むしろ、考える家事』2021年
『ミルクとコロナ』2021年 共著:白岩玄
『ミライの源氏物語』2023年
<絵本>
『かわいいおとうさん』2017年
ひとこと
「人のセックスを笑うな」という、永作博美や松山ケンイチの映画で山崎ナオコーラを知った方も多いかもしれません。この作品は、第41回文藝賞に輝いた小説が原作となっています。
映画では、俳優さんのイメージもあってか、穏やかな空気感でありながら人の本質を突いてくるような作風。こういうのを観てしまうと、原作は一体どうなんだろう?と気になるものですよね。
ぜひ、どちらかしか見たことのない方は、比べながらもう一方も見てみて欲しいと思います。
この作品からも感じられるとおり、山崎ナオコーラの魅力は何といっても心理描写の巧みさ。しかし本人曰く、人との関わりは不得意なほうなのだとか。そのため、読者の想像にゆだねるつもりで執筆されているのだそう。
そうなると、その筆力はなんとも素晴らしい!
学生の頃、進路相談で第一希望にOL、第二希望に小説家と書き、担任から「OLは無理から。でも小説家にはなれるかも」と言われたと言います。その時の言葉が、何らかの影響を与えているのだとしたら、先生にさすがだと言いたい。素晴らしい才能を世に導いてくれたのだから。
山崎ナオコーラはエッセイもとても素敵です。未読の方は、まずエッセイからスタートしてもいいかもしれません。