古本出張買取下草書店

【児童書】1940年代の希少な絵本20冊(光洋社)を買い取りました

参考価格 15,000円

買取ジャンル絵本・児童書
買取方法持込買取

スタッフからコメント

宝塚市のI様より、「かなり古い絵本があるのですが……」とお持ち込みをいただきました。
叔母様が亡くなり、仲の良かったI様が遺品の整理を任されたと言い、出てきたものだと言います。

 

■お客様のお悩み

I様は宝塚市在住です。そして、お亡くなりになった叔母様も宝塚市在住。仲が良かったことと、家が近くであることから遺品整理を任され、少しずつ進めておられるのだそうです。

そんな中で、大切にしまわれていた絵本を見つけたと言います。すべて、戦後まもない時期に発行された光洋社の絵本。経年による紙の黄ばみなど、相応の劣化は見られるものの、さほど悪い状態ではありません。「古いものだけど、誰が欲しい人がいるかもしれない」と感じ、下草書店へお持ち込みをいただきました。

幼いころに、叔母様に読み聞かせてもらった記憶もうっすらあるのだと言います。
思い出の詰まった物を捨てるのは容易ではありませんよね。
責任を持って査定をさせていただくことを、お伝えいたしました。

 

■スタッフの提案

光洋社の絵本は、戦後復興期の児童文化を知る上で非常に貴重な資料と言えます。今は欲しくても、なかなか手に入るものではないことから、「たとえ破れやシミがあっても、しっかりと価値の出る本が多いです」ということと、「絵本の内容には当時の暮らしぶりが描かれたものが多く、社会の反映という意味で、研究者やコレクターからの需要が高い」ということの2点を、ご説明いたしました。

<古本豆知識>

光洋社は、戦後の紙不足やインクの制約が厳しい中で「子どもたちに夢と希望を届けたい」という想いから出版を続けた出版社のひとつです。
印刷技術もまだ不安定な時期だったため、色ズレや版ズレがあったり、紙質が荒く、手触りに時代を感じるなど、味わい深い絵本が数多くあります。そのような点も、「ものづくり」として注目を集めるものであり、資料的価値が評価されています。

1940年代後半には、「おとぎの国シリーズ」「よいこのえほん」など、シンプルながら温かみのある絵本が多数発行されており、それらは学校や図書館に納入されていたケースも多く、戦後の教育史をたどるうえで重要なアイテムとなっています。

 

■対応内容

大変希少、且つ、古い本です。傷めることのないよう、丁寧にページの確認を行いました。
査定は絵柄や出版年をもとに行い、保存状態の良いものには特に高めの評価をつけ、全冊まとめてのお預かりといたしました。

色ズレや版ズレも発見!これは「戦後初期の印刷技術が見られる貴重な一冊」として高評価対象となります。

多少のシミや表紙の劣化は見られたものの、全体的に素晴らしい保存状態。
15,000円の査定額を提示させていただきました。
I様の想定よりも高額での買取が可能となり、大変お喜びいただきました。

 

■お客様のお声

「古い本だからこその価値があるものなんですね。まさか、ここまでの価値があるとは、思いもしませんでした。でもこれも、叔母が大切にしていたから、ですよね。物持ちの良かった叔母の丁寧な生活を、今さらながらに尊敬します。
手放してはしまいますが、捨てるのではなく、次の誰かに託すという選択は、きっと叔母も納得してくれると思います。下草書店に託せたことで、私の肩の荷も少し降ろすことができました。いまホッとしていて、心が軽くなっています」と、嬉しいお言葉をいただきました。

 

■スタッフのひとこと

戦後直後に発行された光洋社の絵本は、物資不足の中でも、いかに子ども達を守っていくかを考え、生みだされた希望の象徴とも言えるものです。どの作品も、ページをめくると「子どもたちに明るい未来を伝えたい」という作り手の思いが伝わってくるものばかり。

当初I様は、「古すぎて売れないかも」と思っておられましたが、そうではなく、古い物ほど文化的価値を秘めている場合が多いもの。
ぜひ、身の回り品は簡単に捨てず、その価値を長く活かすための選択をして欲しいと思います!

I様と、そして叔母様の思い出と歴史を、しっかりバトンとして次につなぐお手伝いができたこと、心から嬉しく思います。

 

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タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
査定額に納得できなければ、もちろんキャンセルOK。
気になる本があれば、まずはお気軽にお試しください。

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