伊丹市にお住いのJ様より、誰のものか分からない本が出てきて……と、お持ち込みをいただきました。納戸を整理していたら、出てきたのだそうです。
■お客様のお悩み
「納戸の奥から古い囲碁の本が出てきたんですが、誰のものか分からなくて……」とご連絡をくださったのは、伊丹市のJ様。LINEで写真をお送りいただくと、平凡社の『藤沢秀行囲碁教室』全6巻であることが分かりました。函入りで、保管状態も良好。しかし、ご家族の中で囲碁をたしなむ方はいないとのこと。J様曰く、「いつからここにあったのか誰も知らないんです」と。
持ち主の記憶がないまま、静かに納戸の奥深く、時を刻んできた古本6冊。どう扱えばいいのか、とてもお困りのご様子でした。
■スタッフの提案
「今後、誰も使用する予定がない。こんな本こそ、“誰かが必要としてくれる場所”へお渡しすることが大切です」と、J様にお伝えをしました。
『藤沢秀行囲碁教室』は、昭和の名棋士による実践的な指南書。今も、愛好家や研究者の間で需要があります。
大変古い本であることから、単なる教本としての価値だけでなく、“昭和30年当時の碁界の空気感”が感じられる資料としても使えます。
「現状、この本には“記憶”が無い状態ですが、次に手に取る人により新たな記憶が作られていくことでしょう」とお伝えすると、J様にも「確かにそうですね」とご納得をいただきました。
<古本豆知識>
『藤沢秀行囲碁教室』は、昭和30年代に平凡社から刊行された囲碁の名著です。藤沢秀行九段は「天才棋士」と呼ばれており、豪放磊落な性格と独特の打ち筋で知られています。
この本は教本でありながら、彼の人柄や当時の棋界の情熱が随所に滲み出る構成になっており、単なる技術書を超え、文化資料としても評価がなされています。特に函付きの完本セットは、愛好家にとって垂涎のコレクターズアイテムとなっています。
■対応内容
お預かりした6巻はすべて函付き。外函にわずかなスレは見られるものの背割れはなく、ヤケも非常に少なく、本自体はとてもきれいな状態です。
そこで、囲碁書としての資料価値と保存状態の良さを鑑みて、6,000円にてお買い取りをいたしました。
納戸の奥に眠っていた名著が、次の世代の囲碁愛好家へと受け継がれていくよう想いを込め、丁寧に引き継いでいきたいと思っています。
■お客様のお声
「誰のものかも分からない本だったのに、こんなに丁寧に見ていただけて良かったです。祖父のものだったのか、それとも昔の住人のものだったのか……今となっては分かりません。
でも、誰かの役に立つなら、それがいちばんです」とJ様。
見つけていただき、そして捨てずにご連絡をいただけたこと、本当に良かったと感じます。
■スタッフのひとこと
本は通常、持ち主に静かに寄り添う存在なのですが、稀に今回のように、記憶が途切れてしまう本が出てきます。
でもそれも、きちんと繋げば、別の誰かの手で息を吹き返すことができる!忘れ去られていたとしても、バトンはきちんと繋げるのです!
伊丹市の納戸の奥で眠っていた6冊の本は、今、やっと明るい場所に出ることができました。きっとこれから、新しい誰かの元に渡り、新たな記憶を繋いでいくのだと思います。
その本、本当は価値があるかも?
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タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
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