実家に帰ったついでに……と、普段は神戸市にお住まいのT様が、下草書店にお立ち寄りになりました。
カバンから取り出したのは楽譜。「1冊でも大丈夫ですか?」と少し不安そうなT様に「もちろんです!」とお答えし、お話を伺いました。
■お客様のお悩み
「久々に実家に来ていて、残していた私物を片付けていたら、懐かしいものが出てきまして」と出されたのは、1冊の楽譜。『ニニ・ロッソのすべて<クリスマス特集>』と書かれているトランペットの譜面です。1994年にお亡くなりになられたニニ・ロッソ。今では、手に入れるのも難しい逸品と言えます。
「1冊だけなんです……」と恐縮されているT様ですが、「いえいえ、とんでもないです。こんな貴重なお品をお持ち込みいただき、ありがとうございます!」とお答えをいたしました。
■スタッフの提案
T様にお伝えしたのは、「楽譜は、時代や当時の文化を残すための資料にもなる」ということ。特に、ニニ・ロッソのような昭和の音楽アイコンは、いま、再評価の流れの真っ只中にあり、コレクターからの需要が高いジャンルとなっています。もう一度、手に取りたいと願う方は多くおられるでしょう。「手に取って、“懐かしい”と感じてくれる人がいるはずです」とご説明すると、安心していただけたようでした。
たった1冊、ではありません。その1冊に、多くの記憶が詰め込まれているのです。
下草書店では、その重みを大切に扱っています。
<古本豆知識>
ニニ・ロッソは、イタリア出身のトランペッターです。『夜空のトランペット』の大ヒットにより、日本でも一世を風靡。彼の音楽は、昭和の夜を彩る“哀愁とロマン”の象徴となりました。
今回の特集号は、当時のファン層に向けて少部数で発行されたものです。数が出回っていないため、市場に出てくることはあまりありません。よって、保存状態の良いものは大変貴重です。
特にクリスマス特集は人気が高く、掲載楽曲がファンの心をくすぐります。
この1冊は、まさに昭和の音の記憶とも言えるものです。
■対応内容
冊子の角にわずかなスレはありましたが、ページの発色は大変美しく、当時のまま。トランペットを持つニニ・ロッソが表紙となっており、楽譜としてだけでなく、ニニ・ロッソファンの心を掴むデザインになっています。
商品価値と、保存状態の良さを評価し、買取価格は2,500円とさせていただきました。
「一冊でも大丈夫ですか?」と恐縮されていたT様にも、「こんなに評価いただけて嬉しいです!」と、大変お喜びいただきました。
■お客様のお声
「たった1冊なのに、こんなに丁寧に見てくださるとは思っていませんでした。ページをめくると、演奏していた日のことを、部屋の雰囲気、周りの情景まで、色鮮やかに思い出します。
どなたかがこの本を手にして、新しい思い出を作っていってくれたら嬉しいです」と、T様に大変お喜びいただきました。
■スタッフのひとこと
音楽には、時を超えてその頃の思い出を鮮明に蘇らせる力があります。たった1冊の楽譜が、過去の思い出や感動を、「今」につないでくれるのです。
今回は、そんなことを改めて気づかせてくれたお取り引きとなりました。
楽譜に残る使い込まれた跡が、昭和の“クリスマスの夜”を今に伝えてくれる1冊です。ニニ・ロッソのトランペットを、現代のクリスマスに再現する方が、きっと登場してくれるのだと思います。
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