西宮市にお住まいのO様より、「現代作文講座」を8冊お持ち込みいただきました。本棚の整理をしていたときに久しぶりに見つけられたのだそうです。

■お客様のお悩み

O様が、学生時代に購入、揃えられたという「現代作文講座」。文章力を鍛えるため、コツコツ揃えて読んでおられたそうなのですが、社会人になってからは読む時間が減り、気がつけば奥の棚に眠ってしまったとのこと。
奥の棚にあったのが功を奏したのか、ヤケなく、表紙にわずかなヨレはあるものの、全体的にしっかりした保存状態です。
「どなたか文章を学びたい方に使ってもらえたら……と思い持ってきたのですが、1冊足りなくて。貸したような…自分でどこかに置き忘れたような…」と、残念そうな表情でお話しくださいました。

■スタッフの提案

O様には、このような講座系シリーズは「揃っているほど価値が上がる」という中古市場の特性をご説明し、「1冊欠けていてもお買い取りは可能ですが、少し価格に影響してしまう」という点を丁寧にお伝えしました。
ただ、ちゃんと必要とする方がいること、ニーズについてお話をすると、「それなら良かったです」と安心されたご様子。「しばらく読んでなかった本がまた活躍するのであれば嬉しい限りです」とお話くださいました。

＜古本豆知識＞

講座系の書籍は、文章教室の先生や、大学のゼミで教材として探している学生さん、就職活動で文章力を伸ばしたい方など、年代を問わず幅広い需要のあるシリーズです。
ただし、学ぶ“過程”があることから、巻数がそろっているかどうかが査定にとても響いてきます。1冊欠けるだけで読みづらくなるため、価格差が出やすい書籍だと言えます。

■対応内容

査定の結果、冊子の状態はとても良く、シミ・破れ・書き込みなどなく、背もしっかりしていて割れもなく、丁寧に扱われてきたことが分かりました。
ただ惜しいことに、やはり“1冊欠本”が響きました。本来の9冊すべてが揃っていれば3000円でのお買い取りが可能だったのですが、今回は欠本のため2000円。
そのことをお伝えすると、O様も「やっぱり1冊ないのは痛いですねぇ…」と少し残念そう。それでも「きれいに保管してきたことを評価いただけたのはよかったです」と、ご納得いただけました。

■お客様のお声

「久しぶりに本棚を整理しようと奥の方を見たら、『あ、こんなん買ってたなぁ』って懐かしくなりました。学生時代、文章に自信がなくて、頑張って勉強しようと思ってそろえたんです。それにしても、無くなった1冊が気になるところです（笑）
今回は、丁寧に査定してもらえて、値段の理由も分かりやすく説明してくれたので、安心して手放すことができました。これから誰か、文章を頑張りたい人の役に立てたら嬉しいです」と、メッセージをいただきました。

■スタッフのひとこと

本は、どんなに古くなっても、ページの状態や紙の張り具合から、「大切にしてこられたかどうか」が伝わってきます。
今回の査定では、1冊の欠本が響いてしまいましたが、それでも本の丁寧な扱われ方が査定を大きく底上げしてくれることになりました。きっと、次の持ち主にも状態の良さが喜ばれることと思います。

本棚の整理には思わぬ再会がつきもの。懐かしい気持ちが呼び起こされるなど、楽しめるものです。
皆さまも、整理やお片付け中に気になる本が出てきましたら、お気軽に下草書店にご相談ください。お待ちしております。

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