姫路市のA様より、岩波書店「日本通史」全25冊をお預かりいたしました。歴史が好きで、大好きな本らしいのですが、最近は小さな文字を読むのがしんどくて……とのことです。
■お客様のお悩み
A様は歴史が大好きで、日本通史をはじめ、数ある歴史書、小説、DVDなどをお持ちとのこと。ただ、最近は遠視で視力が落ち、細かな文字がしんどくなってしまい、置いておくだけになってしまったのが悩みと話され、「読みたいと思う人に渡してあげたい」と思うようになり、それが今回のご依頼理由になったそうです。
とはいえ、A様に寂しそうな雰囲気はなく、とても晴れやかな様子。というのも「そろそろ身の回りを整えて、新しい趣味に挑戦しようと思っているんです」とお話くださいました。
■スタッフの提案
まず、状態を確認。すると、大変な美品です。函には経年による変化が見られるものの、中身はピカピカ。「大切に保管されてきたのがすぐ分かる本ですね」とお伝えすると、A様は「大事に扱ってきましたから!」と一言。「きっと、次の持ち主に喜んでいただけると思います。当店も、バトンタッチするまで丁寧に保管して参ります」とお話すると、A様に「本も喜ぶと思います」と言っていただきました。
<古本豆知識>
日本通史のような岩波の学術系全集は、“月報の有無”も価値を大きく左右します。
月報とは、執筆者や監修者のインタビュー・補足解説などをまとめた、いわばその巻の“裏舞台”。これが揃っていると全集としての完成度が高くなるため、研究用途で欲しい読者にとってはありがたい存在となります。
また、函には多少ヤケがあっても問題なし。本体の紙質・天のシミ・背割れが少ないことが重要です。今回のように「中がピカピカ」というケースは、非常に好条件と言えます。
■対応内容
査定の結果、『月報完備・書籍本体が非常にきれい・保存状態も良好』と、かなりレベルの高いコンディションであることが分かりました。
函には経年によるスレやヤケがありましたが、これは自然なものです。
総合的に判断し、買取価格8000円をお付けしました。
A様は「そんなに丁寧に見てくれるとは!」と驚いたご様子。「長年寄り添ってきた本の“卒業式”ですね」と、お喜びいただきました。
■お客様のお声
「最初は、少し寂しい気持ちもありましたが、しっかり見ていただけて安心しました。状態まで細かく説明してもらって、なんだか私より本のことを分かってくれていると感じたのも、安心に繋がりました。
歴史からは卒業し、今度は、若い頃に憧れた油絵を始めてみようかと思っています」と、楽しそうに話すA様が印象的でした。
■スタッフのひとこと
大切な本を手放すのは寂しいものです。しかし、バトンのようにつないでいくことで、きっとその寂しさも和らぐのではないでしょうか。
驚くほどの状態の良い本との出会いに、感謝しています。丁寧に繋いでまいりますね。
これからA様には、新しい油絵の道が開けていきます。次は絵が、A様の素敵な歴史になるのでしょうね。応援しています。
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