古本出張買取下草書店

【全集】芥川龍之介全集 全12巻 全巻月報つき(芥川龍之介/岩波書店)を買い取りました

参考価格 3,000円

買取ジャンル全集
買取方法出張買取
買取場所
最寄駅

スタッフからコメント

兵庫県・播磨町のY様より、芥川龍之介全集 全12巻をお買い取りいたしました。全体にヤケやスレ、折れが目立つ状態でしたが、月報がすべて揃っている点を評価させていただきました。

 

■お客様のお悩み

Y様が今回ご相談くださったのは、岩波書店の芥川龍之介全集 全12巻。若い頃に購入されたもので、当時は文学に強い関心があり、短編を一作ずつ丁寧に読み進めていたそうなのですが、年月が経つにつれ、読書の時間の取り方や興味の方向が変わり、近年は資料的に置いているだけの状態になっていたとのこと。そこで、「自分の今の暮らしと、少し距離ができてしまった本」を整理しようと、ご自宅の書棚を見ていて思い立ったと仰います。
ただ、Y様より「紙の変色や函の傷みが結構あるんです…」とお聞きしており、その点は、実物を拝見して判断させていただくことをお伝えいたしました。

 

■スタッフの提案

拝見した際、まず確認したのは、Y様も仰っていた本の状態です。確かに、外装の傷みが目立ち、一般的な古書としては状態評価は低めだと見受けられました。
しかし一方で、全12巻が欠けなく揃っている点と、月報完備という点については、価値につながる要素。全集の場合、本体の状態だけでなく、月報の有無が評価に大きく影響して参ります。
そのため、状態面のマイナスを踏まえつつも、シリーズとしての評価を重視して査定を進める旨、お伝えをしました。

<古本豆知識>

芥川龍之介の全集は、短編作家の全体像を知るうえで、非常に重要な資料とされています。というのも、短編は雑誌掲載が中心となります。そのため、初出形態や改稿の違いを確認できる全集は、研究資料としての役割も持っているのです。中でも岩波書店版は注釈や解説が充実していることで知られており、文学全集の中でも安定した評価を受けています。
そして月報は、刊行当時の研究者の寄稿や編集背景を知る手がかりとなるため、揃っているかどうかは古書市場において重要なポイントになります。
状態の劣化があっても、欠本・欠品のないことで、資料としての価値が失われるわけではない点が全集の大きな特徴です。

 

■対応内容

今回お預かりした全集は、カバーのスレや背の色あせ、紙のヤケなど、経年による傷みが全体的に見られるものでした。本自体にも折れや使用感があり、正直なところ、保存状態として決して良好とはいえないものです。とはいえ、欠落はなく、また全巻に月報が付属しており、それが大きな評価要素となりました。

全集は、状態面だけでなく、資料的価値も総合的に判断することが重要な本となります。今回の査定額は3000円。冊数が揃っている全集として、次の読み手へとつながる十分な価値を持つお品でした。

 

■お客様のお声

「若い頃は短編が好きで、いつも読んでいました。短編はサラリと読める良さと、読むたびに世界の見え方が変わる。そんな感覚があり、楽しく感じていました。しかし今は、時間の使い方も変わりまして、余裕のある時にだけ本を読むようになり、昔に比べるとめっきり本に費やす時間が減ってしまっています。
とはいえ、この全集は自分にとって、若き日の象徴のような存在なので、単なる整理というよりも、誰かに繋いでいきたいという思いが大きく、下草書店にお願いをすることにしたんです」とお話しくださいました。

 

■スタッフのひとこと

外装の傷みが目立つ状態ではありましたが、それは同時に、長い年月を共にしてきた本との歩みを物語るものでもあると感じました。

文学全集は、状態の良し悪しだけでその評価が決まるわけではありません。作品群としてのまとまりや、資料性が、評価の土台となります。
今回の全集も、次に手に取る方にとっては、作家の全体像に触れる入口となる大切な存在になるはずです。
しっかりと繋いで参ります。

 

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