兵庫県・稲美町のE様より、新日本古典文学大系 八代集・総索引の計8冊をお買い取りいたしました。函にはヤケやスレが見られるものの、本の状態は良好です。揃いとしての価値を踏まえ、お買い取りさせていただくこととなりました。
■お客様のお悩み
E様は長年、専門的な資料として、これらの本を使ってきたのだそうです。函に傷みがあるのも、持ち運びによるものだとお話しくださいました。装飾的な蔵書ではなく、実用されてきたのであれば、この程度の傷みは致し方ありません。また、少ない方だとも言えるでしょう。
ただ近年は、生活環境の変化により、あまり使わなくなってしまったのだと言います。そこで、役目を終えたものとして、整理することを決められたE様。下草書店へご相談をいただいた次第です。
このように、生活に合わせて本の扱いを見直すことは、とても大切なことです。
捨てるのではなく、次の方へ繋ぐ選択をしていただけることをお勧めしています。
■スタッフの提案
到着と同時に、揃いの状態と本文の保存状況を確認いたしました。このシリーズは資料性の高い専門書であるため、外箱の状態よりも本文のコンディションが重視されます。
すると、函には傷みが見られるものの、本には折れや書き込みなどなく、紙の状態も安定。研究資料として十分な状態であることが判断できました。
函のヤケやスレは減額要素とはなるものの、本の状況、セットとしてまとまっている点は大きな評価となります。特に索引巻が含まれていることは、実用的価値を支える重要な要素だと感じました。
<古本豆知識>
新日本古典文学大系は、日本の古典文学研究において標準的な校訂と注釈を備えたシリーズとして広く知られています。中でも八代集は、勅撰和歌集の流れを体系的に把握できる重要な資料であり、単体の歌集だけでなく総索引が揃っていることで調査効率が大きく向上します。古書市場では、こうした索引付きの揃いセットは評価が安定しており、外箱に傷みがあっても本文の保存状態が良ければ価値が維持されやすい分野です。
■対応内容
8冊にはいずれも、本に折れや書き込みが見られず、全体として丁寧に扱われてきたことが分かる状態でした。一方で、函には経年によるヤケや擦れが多く見られ、保管環境の影響がはっきりと現れていました。こうした外装の状態は評価に影響するものの、本の良好さと揃いの価値を重視し、総合的に判断した結果、4000円での買い取りといたしました。専門資料としての実用性を保った状態である点が、好評価となりました。
■お客様のお声
「長く手元に置いていた本ですが、使わなくなったまま置いておくより、必要とする人のもとに渡る方が自然だと思いました。研究の道具として、とても価値のある本です。次の持ち主の元で、新たな研究の資料として、十分にその価値を発揮してくれると思います」と、とても期待あふれる言葉を頂戴しました。
本が不要になった時、捨てるという判断をするのではなく、きちんと扱われる別の場所に移ることが大切だと考えます。下草書店では、丁寧に本を繋いで参ります。
■スタッフのひとこと
専門書には、読み物とは異なる役割があります。本棚を飾る美しさ…よりも、しっかりと使い込まれてきた跡こそ、その役割を表現しているのだと言えるでしょう。
今回、お送りいただいたセットに見られる函の傷みは、その本が実際に役立ってきた証でもあります。研究の現場で、長く活用されてきた歴史を感じさせるものでした。
こうした資料が次の必要とする方へと受け継がれていくことは、古書の持つ大切な循環のひとつだと改めて感じさせていただきました。
その本、本当は価値があるかも?
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タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
査定額に納得できなければ、もちろんキャンセルOK。
気になる本があれば、まずはお気軽にお試しください。
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