尼崎市在住のY様より、大学入試 英文法総習など4冊をお持ち込みいただき、買い取りを行いました。大学合格の記念に置いていたものが、引越しの際に出てきたのだそうです。
■お客様のお悩み
とある企業で長く勤めておられるY様。近く、転勤のため兵庫県を離れるのだと言います。今は、少しずつ片付けをはじめており、その中で懐かしい問題集が出てきたとのことで、下草書店にLINEをいただきました。
その問題集とは、桐原書店出版の英文法総習、客観テスト総習、英語会話体問題総習、頻出エッセイ選の4冊。
学生だったのは遠い日のことで、その頃に使用していた問題集だと言いますが、苦手だった英語にじっくりと向き合うための4冊だったことから感慨深く、合格の後も手放せず、ずっと手元に置いていたのだそう。
しかし、転勤を機に片付けを決意されたとのこと。
持ち込みを希望されましたので、来られるお日にちを伺い、お待ちいたしました。
■スタッフの提案
Y様のお話を伺ううちに、この4冊はただの問題集ではなく、努力の記録だと感じました。英語に苦手意識を持ちながらも何度もページをめくり、使い込んできたのでしょう。素晴らしい思い出です。
桐原書店の英語教材は、今もなお高い需要があります。またその人気は、受験生だけではありません。英語講師を目指す方々からも人気のある問題集となっており、十分に“実用書”としての再利用が可能であることをお伝えいたしました。
するとY様には、「また誰かが使ってくれるなら嬉しい」と、大変お喜びいただきました。
<古本豆知識>
桐原書店は、英語教育分野において半世紀以上の歴史を持つ出版社です。特に「英文法総習」や「客観テスト総習」は、1980年代から90年代の大学受験生にとって定番の問題集。構成が緻密で解説が論理的なため、今も中古市場で一定の人気を誇ります。
古い教材であっても、改訂前の構成を求める教育者がおられます。
また、年を重ね、もう一度勉強したいと手に取る方の需要も実はあります。
古本となった学習書は、このような方に需要の高いジャンルとなります。特に保存状態の良い教材は、このような新たな価値を生み出すものとなり得るものなのです。
■対応内容
Y様は転勤準備の合間を縫って、店頭まで4冊をお持ちくださいました。
拝見すると、全体的に使用感はあるものの破れや書き込みはほとんどなく、保存状態としては良好と言えるものでした。学生時代に繰り返し開かれた跡がありながらも、ページの綴じもしっかりしており、大切に使われてきたことが伝わってきます。
一冊ずつ内容と状態を確認し、現在の中古教材市場での需要を踏まえて丁寧に査定。結果、4冊合わせて1,000円での買取価格をご提示となりました。
Y様には「思っていたより良い金額で嬉しいです」と言っていただけました。査定後はクリーニングと防湿対応を施し、新しい持ち主に安心してお渡しできるよう準備を進めています。
■お客様のお声
「もう使うことはないけれど、あの頃の自分の頑張りが詰まっていると思うと、なかなか手放せませんでした。ですが、ただ本棚に眠らせておくのも何だか違う気がして……。誰かの役に立つならと思い、下草書店にお願いすることにしました。お話を丁寧に聞いてくださり、安心してお任せできました」と仰っていただきました。
転勤を控えたY様の、物と心を気持ちよく整理する一端を担え、私どもも嬉しい限りです。
■スタッフのひとこと
問題集というと、どうしても「一度使えば終わり」と思われがちです。
けれど実際には、その人の努力や時間が刻まれた「ひとつの記録」でもあります。
Y様からお預かりした4冊を見ていると、学ぶことに真剣に向き合っていたY様の情熱が伝わってきます。そうした本と出合えること、そしてその次へとつなげていけることが、下草書店として何よりの喜びだと感じます。
今回お預かりしたのは、新しい持ち主のもとで、またページがめくられる日が来る本たちです。このような本を、今後も一冊でも多く手掛けたいと思っています。
その本、本当は価値があるかも?
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タイトルの入力も、本を1冊ずつ出す必要もありません。
査定額に納得できなければ、もちろんキャンセルOK。
気になる本があれば、まずはお気軽にお試しください。
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