生年 1977年5月7日
没年 -
日本の小説家。イランに生まれ、2歳で帰国。小学校1年~4年までをエジプトで過ごす。帰国後は大阪府。
大学卒業後はアルバイトでライターをしながら、友人とカフェを開業。共同経営に乗り出す。
25歳頃より小説を書き始め、自信作を手に上京。知り合いの紹介で編集者を紹介され、そのままデビューとなる。
2004年、『あおい』でデビュー。
2005年、『さくら』が20万部を超えるベストセラーに。
2007年、『通天閣』で織田作之助賞大賞受賞。
2011年、第29回咲くやこの花賞(文芸その他部門)受賞。
2013年、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞受賞。
2015年、『サラバ!』で直木賞受賞。第12回本屋大賞2位入賞。VOGUE JAPAN Women of the Year 2015 受賞。
2016年、Granta Best of Young Japanese Novelists 2016に選出。
2023年、『くもをさがす』で第75回読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞、「書店員が選ぶノンフィクション大賞:オールタイムベスト2023」大賞受賞、『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE YEAR 2023(ノンフィクション部門)第1位に選出。
2012年に結婚し、出産を経て語学留学として家族でカナダに転居。2022年、帰国。現在は東京に在住 。
作品例
<小説>
『あおい』2004年
『さくら』2005年
『きいろいゾウ』2006年
『通天閣』2006年
『しずく』2007年
『こうふく みどりの』2008年
『こうふく あかの』2008年
『窓の魚』2008年
『うつくしい人』2009年
『きりこについて』2009年
『炎上する君』2010年
『白いしるし』2010年
『円卓』2011年
『漁港の肉子ちゃん』2011年
『地下の鳩』2011年
『ふくわらい』2012年
『ふる』2012年
『舞台』2014年
『サラバ!』2014年
『まく子』2016年
『i』2016年
『おまじない』2018年
『サムのこと 猿に会う』2020年
『夜が明ける』2021年
<ノンフィクション・エッセイ>
『ミッキーかしまし』2007年
『ミッキーたくまし』2009年
『ごはんぐるり』2013年
『まにまに』2015年
『くもをさがす』2023年
『わたしに会いたい』2023年
ひとこと
西加奈子の作品は、何といっても、読者を引き込む力が強い!関西出身であることも関係しているのかもしれません。登場するキャラクターがなかなかに濃い性格であったり、笑いあり涙ありの心温まるストーリーなど、一度読むと肯定感が爆上がり。気持ちよくなれる作品がとても多いのです。基本的にハッピーエンドであることも、嬉しいポイントとなっています。
また、舞台が関西率高めで、関西の方にとってはその点も嬉しいポイントとなるかもしれませんね。
何気ない日常が描かれているのだけれど、パラリとページをめくるごとに、グイグイとその世界に没入してしまう感覚。そんな、力強い文章のパワーを感じるはず。個性的な登場人物、それでいて読みやすく丁寧な文章。そんな作品に、ぜひ一度触れ合ってみて欲しいと思います。
映像化された作品も多く、読むのが苦手……という方には、そこから入ってみるのもオススメ。宮崎あおいさん主演の『きいろいゾウ』や、明石家さんまさん企画で話題となった『漁港の肉子ちゃん』などからスタートしてみてはいかがでしょうか。
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珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。