生年 1967年3月8日
没年 -
日本の小説家、児童文学作家、翻訳家。神奈川県横浜市出身。
作家を志したのは小学校1年生の時で、大学2年の時に初めて小説を書いた。この作品を褒められたことにより、どんどん書き進め、作家を志すようになった。
1988年、大学在学中に『お子様ランチ・ロックソース』(彩河杏名義)でコバルト・ノベル大賞受賞。
1990年、「幸福な遊戯」で第9回海燕新人文学賞受賞。
1996年、『まどろむ夜のUFO』で第18回野間文芸新人賞受賞。
1998年、『ぼくはきみのおにいさん』で第13回坪田譲治文学賞受賞。
1999年 、『キッドナップ・ツアー』で第46回産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。
2000年、『キッドナップ・ツアー』で第22回路傍の石文学賞受賞。
2003年、『空中庭園』で第3回婦人公論文芸賞受賞。
2006年、『ロック母』で第32回川端康成文学賞受賞。
2007年、『八日目の蟬』で第2回中央公論文芸賞受賞。
2011年、『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞受賞。
2012年、『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞受賞。
2012年、 『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞受賞。
2014年、『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞受賞。
2021年、『源氏物語』訳で第72回読売文学賞(研究・翻訳賞)受賞。
作品例
<ジュニア小説(彩河杏名義)>
『胸にほおばる、蛍草』1988年
『彼の地図 四年遅れのティーンエイジ・ブルース』1988年
『憂鬱の、おいしいいただき方』1989年
『あなたの名をいく度も』1989年
『三日月背にして眠りたい』1989年
『満月のうえで踊ろう』1989年
『メランコリー・ベイビー』1990年
<小説>
『幸福な遊戯』1991年
『ピンク・バス』1993年
『学校の青空』1995年
『まどろむ夜のUFO』1996年
『ぼくはきみのおにいさん』1996年
『カップリング・ノー・チューニング』1997年
『草の巣』1998年
『みどりの月』1998年
『キッドナップ・ツアー』1998年
『東京ゲスト・ハウス』1999年
『地上八階の海』2000年
『菊葉荘の幽霊たち』2000年
『あしたはうんと遠くへいこう』2001年
『だれかのいとしいひと』2002年
『エコノミカル・パレス』2002年
『空中庭園』2002年
『愛がなんだ』2003年
『銀の鍵』2003年
『All Small Things』2004年
『トリップ』2004年
『太陽と毒ぐも』2004年
『庭の桜、隣の犬』2004年
『対岸の彼女』2004年
『人生ベストテン』2005年
『この本が、世界に存在することに』2005年
『Presents』2005年
『おやすみ、こわい夢を見ないように』2006年
『ドラママチ』2006年
『夜をゆく飛行機』2006年
『彼女のこんだて帖』2006年
『薄闇シルエット』2006年
『八日目の蟬』2007年
『ロック母』2007年
『予定日はジミー・ペイジ』2007年
『三面記事小説』2007年
『マザコン』2007年
『福袋』2008年
『三月の招待状』2008年
『森に眠る魚』2008年
『くまちゃん』2009年
『ひそやかな花園』2010年
『なくしたものたちの国』2010年
『ツリーハウス』2010年
『かなたの子』2011年
『曽根崎心中』2012年
『口紅のとき』2012年
『紙の月』2012年
『それもまたちいさな光』2012年
『月と雷』2012年
『空の拳』2012年
『私のなかの彼女』2013年
『平凡』2014年
『笹の舟で海をわたる』2014年
『おまえじゃなきゃだめなんだ』2015年
『坂の途中の家』2016年
『拳の先』2016年
『私はあなたの記憶のなかに』2018年
『銀の夜』2020年
『タラント』2022年
『ゆうべの食卓』2023年
『方舟を燃やす』2024年
ひとこと
角田光代は、暗く、孤独な気持ちの描写が秀逸な作家です。特に、女性の心理描写が的確であり、若い女性のファンを多く抱えていることでも知られています。
角田光代作品に多いテーマは、家族や恋愛、友情など。現代を生きる女性をテーマにした作品では、多様化故に亀裂を生じさせた友情を細かく描き、読む者の心を揺さぶる話題作となりました。
また、偽りの母子と、その極限の母性を描いた作品も、母とは何か、家族の枠組みとは……といった問いに考えさせられ、魅了された人が多くいました。
一方で、爽やかさ満点の読みやすい恋愛小説もあり、角田光代作品の幅の広さに驚かされます。
心を深くえぐるような作品とポップな作品、お好みで選び、お読みいただくといいかもしれません。
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