生年 1949年5月12日
没年 -
日本の女性漫画家。
福岡県大牟田市生まれ。
女子美術大学客員教授、日本SF作家クラブ名誉会員、日本漫画家協会理事、日本芸術院会員。
1969年、『ルルとミミ』でデビュー。
1976年、『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞受賞。
1980年、『スター・レッド』で第11回星雲賞コミック部門受賞。
1983年、『銀の三角』で第14回星雲賞コミック部門受賞。
1985年、『X+Y」で第16回星雲賞コミック部門受賞。
1997年、『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞。
2006年、『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞受賞。
2010年、 インクポット賞受賞(アメリカ)。
2011年、第40回日本漫画家協会賞にて文部科学大臣賞受賞。
2012年、紫綬褒章受章。
2013年、『なのはな』で第12回センス・オブ・ジェンダー賞生涯功労賞受賞。
2017年、朝日賞受賞。
2018年、『なのはな』と『なのはな -幻想『銀河鉄道の夜』』により、第3回マンガ郷いわて特別賞受賞。
2019年、文化功労者選出。
2020年、大牟田市民栄誉賞受賞。
2022年、アイズナー賞漫画家の殿堂受賞(アメリカ)。旭日中綬章受章。
2024年、アングレーム国際漫画祭特別栄誉賞(フランス)。
作品例
『ルルとミミ』1969年
『すてきな魔法』1969年
『クールキャット』1970年
『爆発会社』1970年
『ビアンカ』1970年
『ケーキ ケーキ ケーキ』1970年
『ポーチで少女が小犬と』1971年
『ベルとマイクのお話』1971年
『雪の子』1971年
『塔のある家』1971年
『花嫁をひろった男』1971年
『ジェニファの恋のお相手は』1971年
『かたっぽのふるぐつ』1971年
『かわいそうなママ』1971年
『精霊シリーズ』1971年
『モードリン』1971年
『小夜の縫うゆかた』1971年
『ケネスおじさんとふたご』1971年
『もうひとつの恋』1971年
『10月の少女たち』1971年
『秋の旅』1971年
『白き森白き少年の笛』1971年
『11月のギムナジウム』1971年
『白い鳥になった少女』1971年
『セーラ・ヒルの聖夜』1971年
『あそび玉』1972年
『みつくにの娘』1972年
『毛糸玉にじゃれないで』1972年
『ポーの一族』1972年
『ごめんあそばせ! 』1972年
『3月ウサギが集団で』1972年
『妖精の子もり』1972年
『6月の声』1972年
『ママレードちゃん』1972年
『ミーア』1972年
『とってもしあわせモトちゃん』1972年
『千本めのピン』1973年
『キャベツ畑の遺産相続人』1973年
『オーマイ ケセィラ セラ』1973年
『ハワードさんの新聞広告』1974年
『ユニコーンの夢』1974年
『トーマの心臓』1974年
『まんがABC』1974年
『プシキャット・プシキャット』1974年
『この娘うります! 』1975年
『温室』1975年
『アロイス』1975年
『11人いる! 』1975年
『赤ッ毛のいとこ』1975年
『ヴィオリータ』1975年
『アメリカン・パイ』1976年
『花と光の中』1976年
『ヨーロッパみぎひだり』1976年
『影のない森』1977年
『少女ろまん』1977年
『Bradbury傑作選』1977年
『十年目の毬絵』1977年
『マリーン』1977年
『百億の昼と千億の夜』1977年
『ゴールデンライラック』1978年
『スター・レッド』1978年
『左ききのイザン』1978年
『花々に住む子供』1979年
『さなぎ』1979年
『フレア・スター・ペティコート』1979年
『恐るべき子どもたち』1979年
『月蝕』1979年
『ラーギニー』1980年
『メッシュ』1980年
『酔夢』1980年
『金曜の夜の集会』1980年
『銀の三角』1980年
『一角獣種シリーズ』1981年
『モザイク・ラセン』1982年
『城』1983年
『半神』1984年
『エッグ・スタンド』1984年
『偽王』1984年
『ハーバル・ビューティー』1984年
『天使の擬態』1984年
『船』1984年
『スロー・ダウン』1985年
『ばらの花びん』1985年
『きみは美しい瞳』1985年
『マージナル』1985年
『友人K』1985年
『完全犯罪 フェアリー』1988年
『フラワーフェスティバル』1988年
『海賊と姫君』1989年
『青い鳥』1989年
『海のアリア』1989年
『ローマへの道』1990年
『真夏の夜の惑星』1990年
『ロットバルト』1991年
『ジュリエットの恋人』1991年
『感謝知らずの男』1991年
『いるかいないかさがし』1991年
『カタルシス』1991年
『イグアナの娘』1992年
『残酷な神が支配する』1992年
『あぶない丘の家』1992年
『午後の日差し』1994年
『学校へ行くクスリ』1994年
『帰ってくる子』1998年
『バルバラ異界』2002年
『朝はバニラの香り』2005年
『あぶな坂HOTEL』2006年
『長靴をはいたシマ猫』2006年
『ここではない★どこか』2006年
『さみしいときは』2007年
『バースディ・ケーキ』2007年
『レオくん』2008年
『猫本クリニック』2008年
『菱川さんと猫 -ゲバラシリーズ-』2009年
『なのはな -幻想『銀河鉄道の夜』』2012年
『AWAY-アウェイ』2013年
『福島ドライヴ』2013年
『由良の門(と)を』2016年
『天使かもしれない』2016年
『バス停まで』2018年
『王妃マルゴ』2018年
『ガリレオの宇宙』2020年
『麒麟狩り』2021年
ひとこと
萩尾望都のすごさは、デビュー時から今まで50年以上、常に作品を描き続け、そして話題になり続けている点にあるでしょう。それも、ひとつの作品を長く連載しているのではありません。多くの作品を描いているのです。しかも、テーマがまるで異なるのがすごいところ。SF、ファンタジー、ミステリー、ラブコメ、サスペンス。そしてバレエについて深く掘り下げた作品も。作品ごとに、まったく別の視点で描かれるストーリーが秀逸で、その泉のようなアイデアに驚かされてしまいます。
また、それを描き続けるだけの体力にもびっくり。現在、75歳。それだけの筆力がどこから湧き上がるのか。どの部分を取り上げてもあまりに素晴らしく、右に出る漫画家は居ないと言われるのも、納得です。
萩尾望都作品のすごさは、ストーリーの面白さだけではありません。絵も大変に美しいのです。心の内面を描かせると、その描写も繊細で。
もはや、少女漫画とひとくくりに言ってしまってもいいのかと困ってしまうほどの作品ばかり。
十分に大人の心をも揺さぶる大作がズラリ並ぶ萩尾望都作品を、ぜひ読んでみて欲しいと思います。
萩尾望都に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。