生年 1972年
没年 -
時代小説作家、推理作家。東京都生まれ。
2008年、『掘割で笑う女』で第38回メフィスト賞受賞。
当初のペンネームは「わわたりそうすけ」だったが、3作目より「わたりそうすけ」に変更。
作品例
『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』2008年
『百物語 浪人左門あやかし指南』2008年
『無縁塚 浪人左門あやかし指南』2009年
『狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南』2010年
『古道具屋 皆塵堂』2011年
『猫除け 古道具屋 皆塵堂』2012年
『蔵盗み 古道具屋 皆塵堂』2013年
『迎え猫 古道具屋 皆塵堂』2014年
『祟り婿 古道具屋 皆塵堂』2015年
『影憑き 古道具屋 皆塵堂』2015年
『夢の猫 古道具屋 皆塵堂』2016年
『呪い禍 古道具屋 皆塵堂』2021年
『髪追い 古道具屋 皆塵堂』2022年
『怨返し 古道具屋 皆塵堂』2023年
『闇試し 古道具屋 皆塵堂』2023年
『捻れ家 古道具屋 皆塵堂』2024年
『藁化け 古道具屋 皆塵堂』2024年
『溝猫長屋 祠之怪』2016年
『優しき悪霊 溝猫長屋 祠之怪』2017年
『欺きの童霊 溝猫長屋 祠之怪』2017年
『物の怪斬り 溝猫長屋 祠之怪』2018年
『別れの霊祠 溝猫長屋 祠之怪』2018年
『怪談飯屋古狸』2019年
『祟り神 怪談飯屋古狸』2020年
『攫い鬼 怪談飯屋古狸』2020年
『ばけたま長屋』2014年
『悪霊じいちゃん風雲録』2020年
ひとこと
輪渡颯介の作風は、「時代小説と推理小説の融合」というイメージ。妖怪や幽霊が登場し、ちょっと怖さを感じる部分もあるものの、それはホラーというよりも「怪異」であり、取っつきやすいと感じる人が多いのではないでしょうか。
事実、人や猫が死んでしまうシーンなど頻繁に出てくる作品もあるものの、不思議とそこに怖さはなく、のんびりと読めるお話に仕立てられており、ホラーが苦手な方にもきっと読んでいただけることと思います。
表紙もとても素敵な装丁になっており、手に取るだけでもワクワクしてしまう、そんな本になっています。
また、ねこが登場する作品も多く、ねこ好きな方にも、ぜひ手に取ってみて欲しい。
短編集もあるので、時代小説が苦手な方や、ホラーはちょっと……と思う方の入門本として、輪渡颯介の作品はすごくオススメです。