生年 1941年12月2日
没年 -
日本の小説家。北京で生まれ、1943年に静岡県藤枝市に転居する。
大学卒業後、会社員として働きながら、友人である脚本家の石堂淑朗の下で口述筆記などを手伝い、助監督や脚本家の基礎を学ぶ。
1980年、『第八東龍丸』(阿井渉太郎名義)で第35回小説現代新人賞受賞。
以降、小説家を本業とする生活になる。
作品例
<シリーズ>
列車シリーズ
警視庁捜査一課事件簿シリーズ
雨宮美来シリーズ
<シリーズ外>
『視聴率の身代金』1983年
『卑弥呼殺人事件』1983年
『追跡 黒き叛流の果てに』1985年
『能登・泣き砂の殺意』1985年
『京都原宿ハウスマヌカン殺人事件』1987年
『逆鱗の島へ還れ』1987年
『「大久保長安の黄金」殺人行』1991年
『汝が崇めたるを焼け 男になるための第一章!』1995年
『荒南風』1997年
『大断層の東』2000年
『魂丸 海図なき逃亡』2000年
『大江戸ひっくり返史 露八史観』2007年
『うなぎ丸の航海』2007年
『捏像はいてなかった赤い靴 定説はこうして作られた』2007年
『伏龍 海底の少年特攻兵』(阿井文瓶名義)2010年
『愛と憎しみ 奇跡の老々介護』2016年
『慶喜暗殺 太鼓持ち刺客松廼家露八』2022年
ひとこと
阿井渉介は、小説家になる前、映像作品の脚本を執筆したことで知られています。例えば、ウルトラマンタロウやウルトラマンレオ、仮面ライダーストロンガー、コメットさん、特捜最前線など。名だたる作品の脚本を手掛けた後に、小説家として活躍するようになりました。
作品としては力強いミステリーが大半を占める中、日本史を違った角度から俯瞰した作品も書き上げており、これがなかなかに楽しめます。真実は誰も分からないからこそ、大きくひっくり返してしまう。こんな作品があってもいいのかもと思わせてくれます。
一方でフットワークの軽さにも定評があり、2001年にはウナギの産卵地を特定しようと東京大学大気海洋研究所の研究船・白鳳丸に乗り込んだことも。そして、人類史上初となる「ウナギの卵」発見の現場に立ち会い、その後、約70年ぶりとなる新種ウナギの発見にも繋がっていきました。
作家とひとことでくくってしまうには、あまりにも破天荒な方。
そんな方の描く世界観に、ぜひ一度触れてみませんか。
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