生年 1961年
没年 -
日本のノンフィクション作家。熊本県熊本市生まれ。現在は札幌市在住。
1984年、大学を卒業し、サンリオに入社。編集者として働く。
1986年、退職。友人と共に、編集・広告プロダクション起業。
2001年、フリーライターとしてルポルタージュを執筆するようになる。
2006年、『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』で第37回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。
2014年より、大宅壮一ノンフィクション賞選考委員(単行本部門)を務める。
2017年、『狂うひと―『死の棘』の妻・島尾ミホ』で第68回読売文学賞(評論・伝記賞)受賞。第39回講談社ノンフィクション賞受賞。
同じく2017年、第67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。
作品例
『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』2005年
『世紀のラブレタ-』2008年
『昭和二十年夏、僕は兵士だった』2009年
『昭和の遺書―55人の魂の記録』2009年
『昭和二十年夏、女たちの戦争』2010年
『硫黄島 栗林中将の最期』2010年
『昭和二十年夏、子供たちが見た日本』2011年
『TOKYO初夜ものがたり』2012年
『百年の手紙―日本人が遺したことば』2013年
『猫を抱いた父』2013年
『声を届ける―10人の表現者』2013年
『廃線紀行―もうひとつの鉄道旅』2015年
『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』2015年
『愛の顚末 純愛とスキャンダルの文学史』2015年
『狂うひと─「死の棘」の妻・島尾ミホ』2016年
『原民喜―死と愛と孤独の肖像』2018年
『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』2020年
『この父ありて─娘たちの歳月』2022年
『戦争ミュージアム』2024年
ひとこと
梯久美子の書くノンフィクションには戦争に関する作品が多く、その取材力と内容の凄みに驚かされるものばかり。作品の主題となるのは、名を知られた指揮官を取り上げたものだけでなく、いち日本国民に過ぎず、書き記されなければその名を知る人は居なかったであろう人を取り上げている作品もあり、戦争がいかに一般人を巻き込み、人生を狂わせていったのかをまざまざと知らされることとなります。
梯久美子の作品を読むと、人々が、日本の歴史をどう歩んできたのかを知ることができます。ぜひ、一読いただき、そしてその延長線上に私はいるのだということを知って欲しいと強く願います。
より軽く読みたい方には、『世紀のラブレター』がオススメ。文学者や軍人、ジャーナリストなどが実際に書き、送ったラブレターを読むことができます。ちょっと気恥ずかしい気もしますが、心に深く染み入る読み物となることは間違いないと思いますよ。
梯久美子に関する物なら何でもご相談下さい。
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