生年 1959年1月5日
没年 -
日本の小説家。愛媛県宇和島市生まれ。福岡県福岡市在住。
福岡の文芸同人誌で活動。
1986年、『気配』で大学院在学中に文学界新人賞を受賞してデビューするも、1995年の『きみの知らないところで世界は動く』まで単行本化されない不遇の時期を過ごす。
2001年、『世界の中心で、愛をさけぶ』が306万部の発刊となり、国内単行本最多を記録する。
作品例
『きみの知らないところで世界は動く』1995年
『ジョン・レノンを信じるな』1997年
『DNAに負けない心』2000年
『世界の中心で、愛をさけぶ』2001年
『満月の夜、モビイ・ディックが』2002年
『空のレンズ』2003年
『もしも私が、そこにいるならば』2003年
『雨の日のイルカたちは』2004年
『最後に咲く花』2005年
『船泊まりまで』2006年
『壊れた光、雲の影』2007年
『遠ざかる家』2008年
『宇宙を孕む風』2008年
『静けさを残して鳥たちは』2010年
『どこへ向かって死ぬか 森有正と生きまどう私たち』2010年
『愛について、なお語るべきこと』2012年
『死を見つめ、生をひらく』2013年
『その鳥は聖夜の前に』2013年
『生きることの発明』2014年
『新しい鳥たち』2016年
『なにもないことが多すぎる』2016年
『世界の中心でAIをさけぶ』2019年
『世界が僕らを嫌っても』2019年
『霧のなかのバーバラ 学習しょうがいを克服した女性の物語』2021年
ひとこと
片山恭一という名は知らなくても、『世界の中心で、愛を叫ぶ』の作者だと言われれば誰もが「ああ、あの人!」と思うかもしれません。その位この作品は有名であり、社会現象化したと言えるでしょう。
『世界の中心で、愛を叫ぶ』が話題となったのは本だけではありません。映画化、ドラマ化、漫画化、舞台化と、数多くのメディアミックスを繰り返しました。きっと、誰もがどこかで見聞きしたことのある作品になっていると思います。
ただ、残念ながら、それ以降のヒット作には恵まれていない作家だとも言えます。あまりにひとつの作品が売れたことにより、「評価されたのは作品ではなく、単なるブームに過ぎなかったのではないか」と思い悩み、入院にまで至ったのだとか。しかし、さくれだった心を癒したのも、『世界の中心で、愛を叫ぶ』のファンであると言います。
このような事実も知った上で小説を読むと、また違った見方ができるのかもしれません。ヒット作となった『世界の中心で、愛を叫ぶ』だけでなく、その他の作品も、ぜひ一度手に取ってみて欲しいです。
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