生年 1958年4月1日
没年 -
日本の小説家。俳人。東京都生まれ。
大学在学中より執筆をはじめ、編集にも携わる。
1994年、『神様』でパスカル短篇文学新人賞受賞。
1996年、『蛇を踏む』で芥川賞受賞。
1999年、『神様』で第9回紫式部文学賞、第9回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
2000年、『溺レる』で第11回伊藤整文学賞、第39回女流文学賞受賞。
2001年、『センセイの鞄』で第37回谷崎潤一郎賞受賞。ベストセラーとなりテレビドラマ化。
2007年、『真鶴(まなづる)』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2007年より、芥川賞選考委員に就任。
2007年度~2018年度まで、三島由紀夫賞選考委員を務める。
2015年、『水声』で第66回読売文学賞受賞。
2016年、『大きな鳥にさらわれないよう』で第44回泉鏡花文学賞受賞。
2019年、紫綬褒章受章。
2023年、『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』で第76回野間文芸賞受賞。
2023年より、谷崎潤一郎賞選考委員に就任。
作品例
『物語が、始まる』1996年
『蛇を踏む』1996年
『いとしい』1997年
『神様』1998年
『溺レる』1999年
『おめでとう』2000年
『椰子・椰子』1998年
『センセイの鞄』2001年
『パレード』2002年
『龍宮』2002年
『光ってみえるもの、あれは』2003年
『ニシノユキヒコの恋と冒険』2003年
『古道具 中野商店』2005年
『夜の公園』2006年
『ざらざら』2006年
『ハヅキさんのこと』2006年
『真鶴』2006年
『風花』2008年
『どこから行っても遠い町』2008年
『これでよろしくて?』2009年
『パスタマシーンの幽霊』2010年
『機嫌のいい犬』(句集)2010年
『天頂より少し下って』2011年
『神様 2011』2011年
『七夜物語』2012年
『なめらかで熱くて甘苦しくて』2013年
『猫を拾いに』2013年
『水声』2014年
『大きな鳥にさらわれないよう』2016年
『このあたりの人たち』2016年
『ぼくの死体をよろしくたのむ』2017年
『森へ行きましょう』2017年
『某』2019年
『三度目の恋』2020年
『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』2023年
『明日、晴れますように 続七夜物語』2024年
ひとこと
川上弘美は、幻想的な世界の描写がとても素敵で美しい作家さんです。幻想的でありながら、そこに漂う日常感が絶妙で、作品のおりなす空気感が読んでいてとてつもなく心地いいのです。
ご自身は、実は「書く」よりも「読む」方が好きなのだと言います。そして書く前に、何かが読みたくなるとも。ただ、事実が強すぎず、ご自身の作品に影響を与えないことが重要で、新聞や他の方の小説ではダメ。そのため、漫画が執筆前にはちょうどいいのだとか。そして、仕事に飽きたら読み、家事育児の間に読み……。その中で生まれた名作の数々。
人は、アウトプットするためにどれだけの物をインプットするかで、その質が決まってくるのかもしれません。
手軽に読める川上弘美作品をお探しなら、『おめでとう』がオススメ。12編が詰まった短編集で分量的に読みやすく、そして内容も恋のお話で、何かしらの一篇が心にストンと落ちる。そんな感覚を得て頂けるのではないかと思います。
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