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日本の作家、ドイツ文学者、西洋文化史家、翻訳家。
北海道生まれ。
オペラ、美術に関するエッセイを多く執筆。
新聞や雑誌に連載をもつほか、テレビ（美術番組）にも出演。
早稲田大学講師も務める。

作品例

『オペラでたのしむ名作文学』1996年
『映画の中のオペラ』1997年
『かくも罪深きオペラ スキャンダラスな名作たち』1999年
『紙幣は語る』2001年
『情熱の女流「昆虫画家」 メーリアン波乱万丈の生涯』2002年
『恋に死す』 2003年
『恋するヒロイン オペラにみる愛のかたち』2004年
『メンデルスゾーンとアンデルセン』2006年
『怖い絵』2007年
『怖い絵 2』2008年
『危険な世界史』2008年
『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』2008年
『怖い絵 3』2009年
『恐怖と愛の映画102』2009年
『「怖い絵」で人間を読む』2010年
『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』2010年
『残酷な王と悲しみの王妃』2010年
『危険な世界史 運命の女篇』2011年
『中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇』2011年
『印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ』2011年
『中野京子と読み解く名画の謎 旧約・新約聖書篇』2012年
『マリー・アントワネット運命の24時間 知られざるフランス革命、ヴァレンヌ逃亡』2012年
『名画と読むイエス・キリストの物語』2012年
『中野京子と読み解く名画の謎 陰謀の歴史篇』2013年
『はじめてのルーヴル』2013年
『名画に見る男のファッション』2014年
『中野京子が語る 橋をめぐる物語』2014年
『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』2014年
『「絶筆」で人間を読む：画家は最後に何を描いたか』2015年
『残酷な王と悲しみの王妃 2』2015年
『中野京子と読み解く名画の謎 対決篇』2015年
『新 怖い絵』2016年
『名画で読み解く イギリス王家12の物語』2017年
『怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック』2017年
『中野京子と読み解く運命の絵』2017年
『美貌のひと 歴史に名を刻んだ顔』2018年
『もっと知りたい「怖い絵」展』2019年
『中野京子と読み解く運命の絵 もう逃れられない』2019年
『欲望の名画』2019年
『画家とモデル 宿命の出会い』2020年
『中野京子の西洋奇譚』2020年
『中野京子と読み解く運命の絵 なぜ、ままならない』2020年
『名画で読み解く プロイセン王家12の物語』2021年
『美貌のひと 2 時空を超えて輝く』2021年
『異形のものたち：絵画のなかの「怪」を読む』2021年
『絵の中のモノ語り』2021年
『名画の中で働く人々：「仕事」で学ぶ西洋史』2022年
『中野京子と読み解く フェルメールとオランダ黄金時代』2022年
『愛の絵』2023年
『名画と建造物』2023年
『西洋絵画のお約束　謎を解く50のキーワード』2024年

ひとこと

「怖い絵」のシリーズで一躍有名になった中野京子。絵の背景にある歴史を浮き彫りにし、なぜその絵が描かれたのかに迫る本は、絵以上の迫力を生み出しています。

一見しただけでは、どれも、ただ単に美しい絵です。歴史が感じさせる重厚さがあり、そしてその歴史に思いを馳せ……といったことしか、一般人にはできないでしょう。
しかし一方で、理由なくして描かれる絵はあり得ないのです。
どの絵も、何かしらの意味を持って描かれている。そう考えると、やはり「知ること」は大事なように思います。
その「知る」部分を、西洋文化史家である中野京子が補ってくれることになるので、これが面白くないはずがありません。

絵は感性で見ればいいと言われますが、知った上で見たいと思われる方に、オススメしたい本です。

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