生年 1948年
没年 -
カリフォルニア州サンノゼ在住のバスの運転手。
1960年、12歳にて、後に悪魔の手術と呼ばれる「ロボトミー手術」を受ける。
そして54歳になった時、生存者としての告白を出版。大きな話題となった。
作品例
「ぼくの脳を返して~ロボトミー手術に翻弄されたある少年の物語~」2009年
ひとこと
ハワード・ダリーの自叙伝です。バスの運転手をされており、作家ではありません。
この作品は、ご自身に起こったあまりに辛い出来事を世間に広く伝えるべく書き上げられた作品であり、その特性上、今後、新たな作品が発表されるかどうかは不明です。多分に、この作品が最初で最後になる可能性はあるのかなと思っています。
作品を読んで感じたのは、ものすごい衝撃。そう古くない時代に、本当に多くの人が、あまりに怖い手術を受けていたのだという事実に絶望を覚えました。手術内容は清潔でもなく、効果に対する正当性もなく、ずさんで驚くばかり。なぜ、誰ひとりとして「ダメだ」と声をあげなかったのか。不思議に感じます。
しかし一方では、どんなに間違った医療であっても、医師という立場からそれを提供されたなら一般人は疑問の声をあげにくいのだとも思います。そこに怖さがあるんですよね。そしてこれは、決してロボトミーに限ったものではないということ。現代においても、ずさんな手術がゼロになったわけではありません。自分が当事者となった時、何かしらの違和感を抱いてその場で声をあげられるのかどうか。
そのようなことを考えるきっかけとして、ぜひ読んでみて欲しいと思います。
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