生年 1964年7月24日
没年 -
日本の小説家。旧筆名(2003年から2015年まで)は、よしもと ばなな。
5歳から、作家をめざす。
小学校4年生の時に、処女作「赤い橋」を執筆。
1987年、「キッチン」で海燕新人文学賞受賞。
1988年、「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞受賞。
1989年、「キッチン」と「うたかた/サンクチュアリ」で芸術選奨新人賞受賞。また、「TUGUMI」で山本周五郎賞受賞。
1993年、イタリアのスカンノ賞受賞。
1995年、「アムリタ」で紫式部文学賞受賞。
1996年、イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)受賞。
1999年、イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。
2000年、「不倫と南米」でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。
2011年、イタリアのカプリ賞受賞。
2022年、「ミトンとふびん」で谷崎潤一郎賞受賞。
多くの作品で「死」をテーマに取り上げていて、生涯をかけて追求する大きなモチーフとしている。
ホメオパシーの愛好者。前世の記憶があると述べている。
作品例
「キッチン」 1988年
「うたかた/サンクチュアリ」1988年
「哀しい予感」1988年
「TUGUMI」1989年
「白河夜船」1989年
「N・P」1990年
「とかげ」1993年
「アムリタ」1994年
「マリカの永い夜・バリ夢日記」1994年
「ハチ公の最後の恋人」1994年
「SLY 世界の旅2」1996年
「ハネムーン」1997年
「ハードボイルド/ハードラック」1999年
「オカルト」(吉本ばなな自選選集 1) 2000年
「ラブ」(吉本ばなな自選選集 2) 2000年
「デス」(吉本ばなな自選選集 3) 2001年
「ライフ」(吉本ばなな自選選集 4) 2001年
「体は全部知っている」2000年
「不倫と南米 世界の旅3」2000年
「ひな菊の人生」2000年
「王国 その1 アンドロメダ・ハイツ」2002年
「虹 世界の旅4」2002年
「アルゼンチンババア」2002年
「ハゴロモ」2003年
「ムーンライト・シャドウ」2003年
「デッドエンドの思い出」2003年
「なんくるない」2004年
「High and dry (はつ恋)」2004年
「海のふた」2004年
「王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法」2004年
「王国 その3 ひみつの花園」2005年
「みずうみ」2005年
「イルカ」2006年
「ひとかげ」2006年
「チエちゃんと私」2007年
「まぼろしハワイ」2007年
「サウスポイント」2008年
「彼女について」2008年
「もしもし下北沢」2010年
「どんぐり姉妹」2010年
「アナザー・ワールド 王国 その4」2010年
「ジュージュー」2011年
「スウィート・ヒアアフター」2011年
「さきちゃんたちの夜」2013年
「スナックちどり」2013年
「僕たち、恋愛しようか?」2013年
「花のベッドでひるねして」2013年
「HOLY」2014年
「鳥たち」2014年
「サーカスナイト」2015年
「ふなふな船橋」2015年
「イヤシノウタ」2016年
「下北沢について」2016年
「吹上奇譚 第一話 ミミとこだち」2017年
「吹上奇譚 第二話 どんぶり」2019年
「吹上奇譚 第三話 ざしきわらし」2020年
「ミトンとふびん」2021年
「はーばーらいと」2023年
「下町サイキック」2024年
ひとこと
吉本ばななの書く文章には、とてもやわらかな印象があります。どこか夢の中にいるような浮遊感があって、でも芯にはちゃんと強さを感じる、そんな作家。そして、読み進める毎に、そっと寄り添ってくれる感覚も得られます。これはきっと、吉本ばなな自身がスピリチュアルな話題を好むことから来ているのかもしれません。現実と非現実のあいだを軽やかに行き来する感性が、作品に浮遊感を生み出しているのだとしたら、これは吉本ばななだからこそのものであり、なんとも面白いなと感じます。
小説以外に、SNSでの発信という形で思いや考えを伝えることの多い作家で、そこでは、グルメや自然、身近な人々へのあたたかな視線を強く感じます。自分の世界を大切に守りながら、静かに、誠実に作品を書き続けている人。「生きてるって、まあ悪くないかも」と思わせてくれる作品が多いので、日々に疲れた人に、ぜひ読んでみて欲しいなと思います。
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