生年 1965年
没年 -
日本の小説家。日本ペンクラブ会員。東京都稲城市生まれ。
短大を中退後、広告制作会社勤務を経て、フリーランスの編集ライターとなる。
女性の体と健康を中心に、占星術や漢方をテーマに、書籍、雑誌、webの世界で活動。
2009年、「ミクマリ」で第8回R-18文学賞大賞受賞し、小説家デビュー。
2011年、受賞作を収録した「ふがいない僕は空を見た」で第24回山本周五郎賞受賞。第8回本屋大賞第2位。
2012年、「晴天の迷いクジラ』」で第3回山田風太郎賞受賞。
2019年、「トリニティ』」で第36回織田作之助賞受賞。
2022年、「夜に星を放つ」で第167回直木賞受賞。
作品例
「ふがいない僕は空を見た」2010年
「晴天の迷いクジラ」2012年
「クラウドクラスターを愛する方法」2012年
「アニバーサリー」2013年
「雨のなまえ」2013年
「よるのふくらみ」2014年
「水やりはいつも深夜だけど」2014年
「さよなら、ニルヴァーナ」2015年
「アカガミ」2016年
「すみなれたからだで」2016年
「やめるときも、すこやかなるときも」2017年
「じっと手を見る」2018年
「トリニティ」2019年
「いるいないみらい」2019年
「たおやかに輪をえがいて」2020年
「私は女になりたい」2020年
「ははのれんあい」2021年
「朔が満ちる」2021年
「朱より赤く: 高岡智照尼の生涯」2022年
「夜に星を放つ」2022年
「夏日狂想」2022年
「タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース」2022年
「夜空に浮かぶ欠けた月たち」2023年
「ルミネッセンス」2023年
ひとこと
窪美澄は、人の弱さやもろさを描かせたら、きっと右に出る者はいない作家ではないかと思います。誰にも言えない気持ち、家庭や恋愛の中にある小さな亀裂、心のざらつき。そういったものを見逃さず、そして否定もせず、まるごと受けとめて物語にしてくれる作家です。
もしかすると、書いている窪美澄自身がとても誠実な人で、優しいのかもしれません。
だからこそ読者は、作品がどんなに辛く、悲しくても、どこか安心してページをめくれる。そんな気がします。
作品には、「わかる」と共感できる一方で、「見ないふりをする人」に向き合わされるような部分が多くあります。文体は装飾が少なく、静かな印象。そんな中に生々しいリアルが潜んでいるのですから、なんとも面白い。
窪美澄は、静かに心の深いところを照らす作家です。静かな作品を読みたい方にオススメです。
窪美澄に関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。