生年 1962年10月7日
没年 -
日本の小説家。東京都出身、埼玉県育ち。
大学卒業後、出版社に就職するが3か月で退職。バイクで日本一周の旅に出る。
2年間フリーターをした後、税理士事務所に14年勤める。その頃から小説を書き始める。
1997年から、インターネット上で作品を発表。
2002年、「Separation」でデビュー。同作品は「14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜」としてテレビドラマ化。
自身が発達障害(自閉症スペクトラム)であることを公表している。
作品例
「Separation」2002年
「いま、会いにゆきます」2003年
「恋愛寫眞 もうひとつの物語」2003年
「そのときは彼によろしく」2004年
「おぼえていてね アーカイブ星ものがたり」2004年
「弘海-息子が海に還る朝」2005年
「世界中が雨だったら」2005年
「きみはぼくの」2006年
「ぼくの手はきみのために」2007年
「吸涙鬼 Lovers of Tears」2010年
「ぼくらは夜にしか会わなかった」2011年
「ねえ、委員長」2012年
「こんなにも優しい、世界の終わりかた」2013年
「壊れた自転車でぼくはゆく」2014年
「MM」2017年
「私小説」2018年
「レフュジーズ ドーター」2019年
ひとこと
市川拓司は、「愛」と「死」という重たいテーマを、やわらかく、幻想的に描き出す作家です。彼の物語にはホラーやサスペンスの香りがほんのり漂うこともあり、どこか夢の中にいるような読後感が印象的。それはきっと、SFやファンタジーの要素を巧みに織り込む作風がなせる業。市川拓司の作品ならではのものだと言えます。非現実的なことは、実は現実のすぐ隣にあるのだと思い知らされる内容が多く、曖昧な境界線を丁寧になぞるような作風は、読んでいてとても気持ちが良いのです。
人が人を想うこと。命が終わること。そして、残された者の気持ち。
そうした普遍的な感情を、決して説教くさくなく、でもしっかりと心に届けてくれる作品は、ぜひ読むべきものだと言えるかもしれません。
現実に疲れたとき、ぜひ、市川拓司の物語を読んで欲しい。そっと、心に染み込んでくる一編の祈りのように感じられるはずだから。
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