生年 1824年7月27日
没年 1895年11月27日
フランスの劇作家、小説家。
父(大デュマ)と区別するために「小デュマ」、またはフィス(息子)を付けて呼ばれる。
父の影響を受けながらも、しっとりと描く作風が特徴。
作品例
「ラ・ダム・オ・カメリア(椿姫)」 1848年
「ディアナ・ド・ルイズ」 1850年
「クララ・ソレル」 1852年
「愛と金」 1857年
「不倫の女たち」 1858年
「不自然な女」 1859年
「フランソワーズ」 1863年
「アントニー」 1866年
「アフタリナ」 1871年
ひとこと
「椿姫」を読み終えたとき、私の中の「悲しい物語」という定義が少し変わった。そんな気がしました。その内容は、娼婦マルグリットと青年アルマンの、短くも深く燃えた恋の物語。でも、それは単なる悲恋ではなく、愛のために生き、愛のために身を引くという、誇りと気高さが詰まった物語。
中でも心に残ったのは、マルグリットの手紙のくだり。「こんなにも誰かを思えることがあるのか」と、しみじみ。「きれいごとではない愛」を感じた瞬間。
この物語、実はアレクサンドル・デュマ・フィスの実体験がベースとも言われていて、それを聞くと尚さら感情の描写が切なく、リアルで繊細な内容にガンガンに心が揺さぶられてしまいます。
オペラでの扱いが多い「椿姫」。でも、だからこそ、本で読むとより静かに、より深く、心に響く気がします。
この余韻を、ぜひ他の誰かに届けたい。そう感じるからこそ、今、手元にあるなら、他の人に届くような選択をして欲しいと願います。
恋に傷ついた人、恋に憧れる人、どんな人にもきっと、愛される本だと思います。
アレクサンドル・デュマ・フィスに関する物なら何でもご相談下さい。
珍しい物は高額にて評価致しますので、お気軽にご連絡くださいね。