誕生 1962年12月31日
没年 -
日本の歌人、エッセイスト。本名同じ。
結社「心の花」所属。所属事務所は東京コンサーツ。
父は希土類磁石の研究者の俵好夫。
作品例
<歌集>
第一歌集『サラダ記念日』1987年
『とれたての短歌です』1987年
『もうひとつの恋』1989年
第二歌集『かぜのてのひら』1991年
第三歌集『チョコレート革命』1997年
『小さな友だち』1996年
『花束のように抱かれてみたく』1997年
『そこまでの空 俵万智の贈りもの』1998年
『恋文』荒木とよひさ共著 2003年
『会うまでの時間 自選歌集』2005年
第四歌集『プーさんの鼻』2005年
『たんぽぽの日々 俵万智の子育て歌集』2010年
『生まれてバンザイ』2010年
『あれから 俵万智3・11短歌集』2012年
『風が笑えば』2012年
第五歌集『オレがマリオ』2013年
第六歌集『未来のサイズ』 2020年
第七歌集『アボカドの種』2023年
『あとがきはまだ 俵万智選歌集』渡辺祐真編集・解説 短歌研究社 2024年
<エッセイ他>
『よつ葉のエッセイ』1988年
『魔法の杖 対談集』1989年
『りんごの涙』1989年
『短歌の旅』1992年
『俵万智のハイテク日記 Alice in hi-teck land』1992年
『ふるさとの風の中には 詩人の風景を歩く』1992年
『恋する伊勢物語』1992年
『短歌をよむ』1993年
『旬のスケッチブック』1993年
『日本語はすてき』1993年
『かすみ草のおねえさん』1994年
『そこまでの空』1994年
『本をよむ日曜日』1995年
『三十一文字のパレット』1995年
『こんにちは、ふるさと』1995年
『ひまわりの日々』1995年
『あなたと読む恋の歌百首』1997年
『さよならごっこ』1997年
『燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの』1998年
『言葉の虫めがね』1999年
『九十八の旅物語』2000年
『三十一文字のパレット 2』2000年
『風の組曲』2000年
『ある日、カルカッタ』2001年
『俵万智と野崎洋光のゆっくり、朝ごはん。』2001年
『101個目のレモン』2001年
『百人一酒』2003年
『愛する源氏物語』2003年
『考える短歌 作る手ほどき、読む技術』2004年
『花咲くうた 三十一文字のパレット 3』2005年
『かーかん、はあい 子どもと本と私』2008年
『かーかん、はあい 子どもと本と私2』2010年
『ちいさな言葉』2010年
『かーかん、はあい 子どもと本と私3』2011年
『富士山うたごよみ』2012年
『短歌のレシピ』2013年
『旅の人、島の人』2014年
『そだちノート』2014年
『ありがとうのかんづめ』2017年
『牧水の恋』2018年
『花と短歌でめぐる二十四節気花のこよみ』2021年
<共著>
『恋、がんばって。』岡本真夜、竹内夕紀共著 1998 年
『ひかりそへたる 源氏物語の恋の歌』芳賀明夫共著 2000年
『新・おくのほそ道』立松和平共著 2001年
『短歌の作り方、教えてください』一青窈共著 2014年
『連句日和』 和田誠、笹公人、矢吹申彦共著 2015年
『アイドル歌会 公式歌集1』笹公人、吉田尚記共著 2022年
<小説>
『トリアングル』2004年
ひとこと
俵万智は、現代短歌の代表的な存在と言っても過言ではありません。
早稲田大学第一文学部の卒業後、1987年に出版した歌集『サラダ記念日』は大ベストセラーとなり、大きな注目を集めました。どれも、日常の中の出来事や感情を短歌で表現したもので、「親しみやすさ」を感じた方が多かったのでしょう。特に若者を中心に広く読まれ、現代短歌に新しい風を吹き込むこととなりました。
俵万智作品の大きな特長は、身近なテーマを取り上げること。最近も、母の日に詠んだ「母」をテーマにした短歌が話題となりました。このように、人々の共感が呼び起こされる作品がとても多いと感じます。平易な言葉を巧みに操り、深い意味を問う。だからこそ、読者の心にグッと深く突き刺さるのでしょう。
普段の生活や恋愛、自然といった日常の中での一瞬の感情、そして風景。それらが鮮明に描き出されているからこそ、自身の経験や感情に重ね合わせてしまうのかもしれません。
俵万智の短歌は、「伝統的な形式」と「現代的な感覚」という、一見ミスマッチはものが組み合わされているところが大きな魅力となっています。そして、デジタル文化との融合にも積極的に取り組んでおられるのだとか。自分の気持ちをSNSで日常的に発信する今の若者に、実は短歌は通じるところがあるのかもしれません。
俵万智の作品は、文字の力で人々の日常に寄り添えるものです。日本語の持つ力と美しさを再確認させてくれます。
「短歌」という制約された文字数の中で表現する、無限の感情。その奥行きの広さに、感動してしまいます。
31文字で、あふれる想いを表現できる素晴らしさ。
またそれは、少ないからこそ心に染み入ってくるのでしょう。
情報化社会の昨今。スマホを開けば、怒涛の如く文字が流れ込んできます。
でもそれって、本当に全部必要なものなのでしょうか。
敢えて31文字にこだわる面白さを見つけてみては。
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