誕生 1917年2月11日
没年 2007年1月30日
ユダヤ系アメリカ人の脚本家、小説家。
もとはシドニィ・シェヒテル(Sidney Schechtel)という名前であったが、改姓。シドニィ・シェルダン(Sidney Sheldon)という名前は、アナウンサーになるべく、用意していた名前だった。
かつて、早川書房から刊行された翻訳においては、「シドニイ・シェルドン」と表記されていたものがある。
作品例
<小説>
『かわいい魔女ジニー(I Dream of Jeannie)』1965年 - 1970年
『顔(The Naked Face)』1970年
『真夜中は別の顔(The Other Side of Midnight)』1973年
『私は別人(A Stranger in the Mirror)』1976年
『血族(Bloodline)』1977年
『探偵ハート&ハート(Hart to Hart)』1979年 - 1984年
『天使の自立(Rage of Angels)』1980年
『ゲームの達人(Master of the Game)』1982年
『明日があるなら(If Tomorrow Comes)』1985年
『神の吹かす風(Windmills of the Gods)』1987年
『時間の砂(The Sands of Time)』1988年
『明け方の夢(Memories of Midnight)』1990年
『陰謀の日(The Doomsday Conspiracy)』 1991年
『星の輝き(The Stars Shine Down)』1992年
『女医(Nothing Lasts Forever)』1994年
『遺産(Morning, Noon and Night)』1995年
『氷の淑女(The Best Laid Plans)』1997年
『よく見る夢(Tell Me Your Dreams)』1998年
『空が落ちる(The Sky is Falling)』2001年
『億万ドルの舞台(The Dictator)』2004年
『異常気象売ります(Are You Afraid of the Dark?)』2004年
『リベンジは頭脳で(The Revenge)』2005年
<自伝>
『僕はいかに逆境をのり越え世界一翻訳された作家になったのか(The Other Side of Me)』2005年
<イングリッシュアドベンチャー>
アカデミー出版から出されている英語学習教材「イングリッシュ・アドベンチャー」に、小説を提供している。上級者コースの『ゲームの達人』は出版の本を飲用しているが、それ以外はすべて、教材のための書き下ろしとなっている。
ひとこと
日本では作家として知られるシドニー・シェルダン。でも実は、作家だけでなく、脚本家としても成功した人物です。
例えば、初期の仕事であったミュージカル脚本。「リボルバー」にて、1947年にトニー賞を受賞しています。そして、日本でも有名なテレビシリーズ「アイ・ドリーム・オブ・ジーニー(奥さまは魔女)」の創作者でもあるのです。
日本で知られる小説家としての側面は遅咲きで、50代後半の頃。しかし、1970年に発表された初小説「顔(The Naked Face)」は高い評価を受け、エドガー賞にノミネート。その後も、緻密なプロットと予測不可能な展開、キャラクターの深い描写が読者を引き込み、国際的なベストセラーを続々と世に送り出すことなりました。当時、その人気ぶりは「シドニィ・シェルダン現象」と呼ばれるほど。新作が書店に並ぶ日は多くの人が行列し、その日のうちに読破。翌日は睡眠不足で……という方も多かったのです。
また、これら作品は、ドラマ化もされています。
『血族』は浅野ゆう子さんが主演を、『ゲームの達人』『女医』は中谷美紀さんが主演を務められました。もしかすると、小説は知らずとも、ドラマ版を見たことがあるという方もいるのではないでしょうか。
そして、シドニー・シェルダンを語る上で忘れてはいけないのが、「超訳」です。原文にこだわらず、わかりやすく、読みやすい翻訳を施こすことで、テンポ良く読める工夫が行われていました。超訳だったことが、この一大ブームを支えていたのかもしれません。
「海外の作品であっても読みやすい」という印象を付けてくれたのが、超訳だったのです。
そんなシドニー・シェルダン作品は、50以上の言語に翻訳され、世界で3億部以上を売り上げています。2007年に亡くなってしまいましたが、もちろん今も、作品は売れ続けています。いつの時代も、シドニー・シェルダンの繰り広げるスリルは心地いいものなのかもしれません。
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