誕生 1984年4月21日
没年 -
日本の漫画家。
静岡県田方郡中伊豆町(現・伊豆市)出身。女性。血液型はO型。
父親の影響で幼い頃より絵を描いており、中学3年生から本格的に漫画家を目指すようになる。
2001年、16歳で『月刊ガンガンWING』(スクウェア・エニックス)11月号に掲載されてデビュー。
2004年に連載を開始した『荒川アンダー ザ ブリッジ』が2010年にアニメ化、2011年にテレビドラマ化、2012年に映画化される。
2006年に連載を開始した『聖☆おにいさん』が、2009年、手塚治虫文化賞短編賞受賞。
2015年9月 大英博物館「Manga now three generations (漫画の現在 三世代)」展において、ちばてつや・星野之宣と共に取り上げられる。
作品例
『中村工房』2002年4月 - 2003年12月、全3巻
『荒川アンダー ザ ブリッジ』2004年 - 2015年、全15巻
『聖☆おにいさん』2006年 - 連載中、既刊21巻
『ヒゲも制服のうち』2009年『荒川アンダー ザ ブリッジ』第10巻収録
『どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い』2015年 原作:西尾維新 『大斬-オオギリ-』に収録
『ブラックナイトパレード』2016年 - 連載中、既刊9巻
ひとこと
日本のみならず、海外からも高い評価を得ている漫画家、中村光。荒唐無稽な設定とシュールなギャグセンスが多用された作風が特徴で、日常の中に潜む面白さや不条理を巧みに描き出し、個性豊かなキャラクターが光る、魅力的な作品を多く描かれています。
中でも、海外から注目を浴びるきっかけとなった『聖☆おにいさん』は、とても有名な作品。ブッダとイエス・キリストが現代の東京・立川で暮らし、ルームシェアをしながら過ごす日常を描いたコメディであることから、宗教観を大切にする海外の方には到底受け入れられないのかと思いきや、その着眼点の素晴らしさと、丁寧なキャラクター描写、正確な事象の描写、温かみのあるストーリー等、キャラクターに注がれるたっぷりの愛情が感じられる作品であることから広く受け入れられ、宗教的なテーマを扱いながらも多くの世界から認められることとなりました。
また、仏教(ブッダ)とキリスト教(イエス・キリスト)だけでなく、オリンポス神や神道、ヒンドゥー教など、民族宗教、地域信仰をふくむ様々な神々が登場していることも、古典宗教や神話が全て実在していたという世界観を表しており、広く愛される要因のひとつとなっているのかもしれません。
まだまだ連載が続くこの作品、今後の展開が楽しみです。
また、中村光は、作品の描き方においても注目を集めています。
というのも、デジタルとアナログという両方の技法を駆使することで、細部までこだわった美しい絵を作り上げているから。そのビジュアルセンスに惹きつけられる読者も大変多い作家さんだと言えます。
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