誕生　1951年〈昭和26年〉2月20日
没年　-

日本の漫画家。大阪府生まれ。血液型はO型。既婚。本名：西尾 鈴恵（にしお すずえ）。
舞台表現を学べるアカルプロジェクトのオーナー。

中学時代、手塚治虫などの漫画に熱狂するが、母親に漫画を読むことを禁じられ、自分自身で描き始める。
1967年、高校時代に『山の月と子だぬきと』でデビュー。
1976年、『ガラスの仮面』の連載がスタート。
1982年、『妖鬼妃伝』で、第6回講談社漫画賞受賞。
1995年、『ガラスの仮面』で、第24回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。

作品例

『ナオは光の中で』1968年
『赤い女神』1970年
『燃える虹』1970年
『13本のキャンドル』1970年
『日本列島一万年』1971年
『ひばり鳴く朝』1971年
『13月の悲劇（美内すずえ怪奇傑作集）』1971年
『バラ物語』1972年
『雪の音』1972年
『炎のマリア』1972年
『泥棒シンデレラ』1972年
『アマランスの女王』1972年
『パンドラの秘密』1972年
『ジュリエッタの嵐』1973年
『みどりの炎』1973年
『人形の墓（美内すずえ作品集）』1973年
『はるかなる風と光』1973年 - 1974年
『孔雀色のカナリア』1973年 - 1974年
『ガラスの仮面』1976年 - 1997年【未完】
『帰らざる氷河』1975年
『冬のひまわり』1975年
『忍者屋敷に春がきた』1975年【単行本未収録】
『金色の闇が見ている』1975年
『白ゆりの騎士』1974年
『白い影法師』1975年
『魔女メディア』1975年
『ポリアンナの騎士』1976年
『虹の戦』1976年
『聖（セント）アリス帝国 』1976年 - 1978年【未完】
『王女アレキサンドラ』1977年
『黒百合の系図』1977年
『妖鬼妃伝 』1981年
『ダイナマイト・みるく・パイ』1982年
『アマテラス 』1987年 - 2001年【未完】
『宇宙神霊記』1991年

ひとこと

美内すずえの代表作であり、少女漫画の金字塔とも言える『ガラスの仮面』。1976年に連載が始まり、今もまだ続く作品です。その内容は、舞台女優を目指す女の子の成長物語。ライバルと切磋琢磨し、あしながおじさん的な存在に励まされ、厳しいながらも愛情ある先生の指導を受けるというもの。登場人物の深い心理描写や、激しい感情のぶつかり合いが描かれ、夢を追いかける若者たちの情熱や努力、挫折と成長が描かれるなど、読者は主人公たちと一緒に強い感動を感じられるドラマチックで情熱的なストーリーとなっています。
また、『ガラスの仮面』には演劇のみならず、ミステリーの要素も取り入れられており、多彩なジャンルの融合が魅力のひとつ。アニメ化やドラマ化、舞台化もされているなど、未完ながら、多くのメディアミックス展開が行われています。どのような結末を迎えるのか、その期待の声は依然として高く、今後が楽しみな作品です。

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