誕生 1969年11月27日
没年 -
日本のジャーナリスト、ドキュメンタリーディレクター、ノンフィクション作家。
1992年、広島テレビ放送報道部に、初の女性記者として入社。記者クラブ(県警、司法、県庁、経済、広島市役所)所属、報道部デスクを経て、2004年に退社。
その後、NHK、テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビ、テレビ東京のドキュメンタリー番組を制作しながら、ノンフィクション作品を発表。
2010年、講談社ノンフィクション賞受賞、放送人グランプリ獲得。
2011年、新潮ドキュメント賞、放送ウーマン賞受賞。
2013年以降は執筆に専念。
2013年及び2016年、石橋湛山記念ジャーナリズム大賞受賞。
2014年、城山三郎賞受賞。
2016年、大宅壮一ノンフィクション賞、日本記者クラブ賞特別賞受賞。
2019年、司馬遼太郎賞受賞。
2021年、大佛次郎賞受賞。
ノンフィクション三賞(講談社ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞)すべてを、異なる作品で受賞した現役の作家は2020年現在、堀川のみ。
作品例
『死刑の基準 「永山裁判」が遺したもの』2009年
『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』2011年
『永山則夫 封印された鑑定記録』2013年
『教誨師』2014年
『原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年』2015年
『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』2017年
『暁の宇品 陸軍船舶司令官たちのヒロシマ』2021年
<共著>
『チンチン電車と女学生 1945年8月6日・ヒロシマ』小笠原信之 2005年
『日本の戦争 BC級戦犯 60年目の遺書』田原総一朗監修、田中日淳 2007年
『狼の義 新 犬養木堂伝』林新 2019年
ひとこと
堀川惠子の書く作品は、亡き夫の遺稿を完成させた1作(小説『狼の義 新 犬養木堂伝』)を除き、すべてノンフィクション。自ら現場に足を運び、関係者に直接インタビューを行う徹底した取材と、そこから社会に投げかける鋭い問い、そして深い洞察力が、作品の大きな特徴となっています。
そのような作風を作り上げたのは、報道記者としてのキャリアや、携わった社会問題、犯罪事件、人権問題などが影響しているのかもしれません。
代表作となっている『死刑の基準』や『裁かれた命 死刑囚から届いた手紙』『教誨師』では、日本の死刑制度や犯罪者の心理、人権問題について鋭く切り込んでいます。死刑囚やその家族、被害者遺族、そして死刑を見届ける者への綿密な取材を通じ、それぞれの立場から見える現実を描き出しています。堀川惠子の作品に触れることで、日常では触れ合うことのない人々と間接的に触れ合うことができ、そして、あまり知ることのない感情を知ることができるでしょう。
堀川惠子の持つ、見過ごされてしまいがちな社会問題に対する鋭い視点は、人間の深い部分を知るためにとても重要な役割を担うことと思います。
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