誕生 1976年2月27日
没年 -
日本の小説家。大阪府出身。京都大学法学部卒業。本名同じ。
2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞。『鴨川ホルモー』でデビュー。エンターテインメント1位になる。
2007年、本屋大賞ノミネート。
2009年、『プリンセス・トヨトミ』が咲くやこの花賞受賞。
2022年、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)営業部からの執筆依頼にて、沿線を舞台とした連作短編小説『みをつくし戦隊メトレンジャー』書き下ろし。5路線5駅で各5000部限定無料配布。
2024年、直木三十五賞に6回ノミネートの後、『八月の御所グラウンド』でついに受賞。
作品例
<小説>
『鴨川ホルモー』2006年
『鹿男あをによし』2007年
『ホルモー六景』2007年
『プリンセス・トヨトミ』2009年
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』2010年
『偉大なる、しゅららぼん』2011年
『とっぴんぱらりの風太郎』2013年
『悟浄出立』2014年
『バベル九朔』2016年
『パーマネント神喜劇』2017年
『ヒトコブラクダ層ぜっと』2021年【改題】『ヒトコブラクダ層戦争』
『あの子とQ』2022年
『八月の御所グラウンド』2023年
<エッセイ>
『ザ・万歩計』2008年
『ザ・万遊記』2010年
『ザ・万字固め』2013年
『べらぼうくん』2019年
『万感のおもい』2022年
<共著>
『ぼくらの近代建築デラックス!』2012年 門井慶喜
<未書籍化>
『城崎裁判』2014年 タオル地の表紙と撥水ペーパーで作られている。兵庫県城崎温泉にて限定発売
『みをつくし戦隊メトレンジャー 完全版』2023年 大阪メトロ5路線5駅で各5000部限定無料配布。後に、書き下ろしの2編を加えて書籍化(文学フリマ大阪・東京での限定販売)
<単行本未収録>
『スーパー千代子』2014年
『メダリストの肖像』2014年
『万城目学の熊野詣』2016年
『四泊七日』2016年
『六月のぶりぶりぎっちょう』2022年
『カウンセリング・ウィズ・ヴァンパイア』2023年
『あの子と休日』2024年
ひとこと
万城目学の作品はユーモアに溢れ、さらにファンタジー要素にも優れていることが特徴のひとつ。現実と非現実が巧みに融合されており、ひとたび読めば、グングンと非日常的な世界に引き込まれていく間隔を味わえるはず。
そして面白いのは、日本の歴史や伝説がしばしば登場してくること。そこに「現代」を巧みに組み合わせることにより、独特の雰囲気を醸し出しているのです。
同じ大学を卒業した翻訳家であり書評でもある大森望や、小説家の森見登美彦は、「万城目学の面白さの背景にはマジックリアリズムがある」と話します。描いている内容はいたってリアルであり、ただただ、それを東京から見るからこそ、フィルターがかかって非現実的でファンタジーに見えているのではないか、と。
一方で書評家の大矢博子は、「奇想天外、荒唐無稽が持ち味」と評します。
つまり、多くの人がその作風を語りたくなってしまうほどに面白く、まさに「万城目ワールド」であると言えるわけなのです。
万城目学の作品は外国語にも翻訳されており、国内外問わず多くのファンがおり、映画化やドラマ化された作品もたくさんあります。ユーモラスでありながら深いテーマを持つ作品は単なるエンターテインメントにとどまらず、これからも読者に、さまざまな問いかけをしてくれることでしょう。
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