生年 1927年8月9日
没年 2014年6月15日
ニューヨーク州ブルックリン区生まれ。
英語: Daniel Keyes、ダニエル・キーズとも読む。
アメリカ合衆国の作家。オハイオ大学名誉教授。
17歳で船員となるが、心理学や文学に興味を抱くようになり、働きながらブルックリンカレッジで心理学の学士号を取得。その後はニューヨークの高校で国語教師を務める。教師として働きながら定時制で英米文学を学び、週末には小説を書く生活を続け、最終的には英米文学の修士号を得る。
1950年代初め、パルプ雑誌「マーヴェル・サイエンス・ストーリーズ」の編集者となる。
1952年、ホラーやSFのコミックス原作を手がける。
1955年から1956年には、ECコミックにも原作を提供。
コミック原作者としては、本名の他、Kris Daniels、A.D. Locke、Dominik Georgといった筆名も使った。
『アルジャーノンに花束を』は、中編と長編が執筆されている。中編ではヒューゴー賞受賞。長編ではネビュラ賞受賞。
2000年、アメリカSFファンタジー作家協会より、名誉作家授与。
作品例
<小説>
『アルジャーノンに花束を (Flowers for Algernon) - 中編』1959年
『アルジャーノンに花束を (Flowers for Algernon) - 長編』1966年
『タッチ (The Touch)』1968年
『五番目のサリー (The Fifth Sally)』1980年
『心の鏡』1993年 日本で編集
『眠り姫 (Until Death Do us Part)』1998年
『預言 (The Asylum Prophecies)』2009年
<ノンフィクション>
『24人のビリー・ミリガン (The Minds of Billy Milligan)』1981年
『クローディアの告白 (Unveiling Claudia)』1986年
『ビリー・ミリガンと23の棺 (The Milligan Wars)』1994年 英語版は未出版。日本ほか数か国で出版。
『アルジャーノン、チャーリイ、そして私 (Algernon, Charlie and I)』1999年 自伝
ひとこと
『アルジャーノンに花束を』がフィクション作品であったため、『24人のビリー・ミリガン』もフィクション作品のように思われがちですが、実は後者はノンフィクション作品。実際にあった出来事、そして実在の人物を取り上げた作品となっています。読めば読むほどに、あまりに現実離れしていて信じられないような話が続くものの、これが事実だと言うのですから驚きです。
これらのことから分かるのは、ダニエル・キイスは、フィクション・ノンフィクションを問わず、鋭い視点と深い洞察力を持って作品を作り上げていたということ。本当に、どちらも素晴らしいクオリティなのです。
また、『アルジャーノンに花束を』を読んだ方は、映画『レナードの朝』を思い起こす方もおられるかもしれません。病は異なるのですが、その過程がよく似ており、どちらも涙なくしては読み(見)進められない作品です。
感動と悲しみ、そしてそこからの考察を抱いてみたい方に、ダニエル・キイスの作品、強くお勧めいたします。
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