生年 1890年9月15日
没年 1976年1月12日
正式名:アガサ・メアリ・クラリッサ・クリスティ(Dame Agatha Mary Clarissa Christie)
イギリスの推理作家。
1909年、初となる長編小説『砂漠の雪』を書き、作家イーデン・フィルポッツの指導を受ける。
1914年、結婚。
1919年、出産。
第一次世界大戦中、薬剤師の助手として働き、毒薬の知識を得る。
1920年、『スタイルズ荘の怪事件』を出版。ミステリー作家としてデビューする。
1955年、 MWA賞巨匠賞受賞。
1956年、大英勲章第3位(CBE)叙勲。
1971年、大英勲章第2位(DBE)に叙され「デイム・アガサ」となる。
発表された小説の多くが世界的なベストセラーであり、「ミステリーの女王」と呼ばれた。
ディテクションクラブ(英国推理作家クラブ)の第4代会長。
作品例
<エルキュール・ポワロ>
『スタイルズ荘の怪事件』
『ゴルフ場殺人事件』
『ポアロ登場』
『アクロイド殺し』
『ビッグ4』
『青列車の秘密』
『邪悪の家』
『エッジウェア卿の死』
『オリエント急行の殺人』
『三幕の殺人』
『雲をつかむ死』
『ABC殺人事件』
『メソポタミヤの殺人』
『ひらいたトランプ』
『もの言えぬ証人』
『ナイルに死す』
『死人の鏡』
『死との約束』
『ポアロのクリスマス』
『杉の柩』
『愛国殺人』
『白昼の悪魔』
『五匹の子豚』
『ホロー荘の殺人』
『ヘラクレスの冒険』
『満潮に乗って』
『マギンティ夫人は死んだ』
『葬儀を終えて』
『ヒッコリー・ロードの殺人』
『死者のあやまち』
『鳩のなかの猫』
『複数の時計』
『第三の女』
『ハロウィーン・パーティ』
『象は忘れない』
『Poirot's Early Cases』
『カーテン』
<ミス・マープル>
『牧師館の殺人』
『火曜クラブ』
『書斎の死体』
『動く指』
『予告殺人』
『魔術の殺人』
『ポケットにライ麦を』
『パディントン発4時50分』
『鏡は横にひび割れて』
『カリブ海の秘密』
『バートラム・ホテルにて』
『復讐の女神』
『スリーピング・マーダー』
『Miss Marple's Final Cases』
<トミーとタペンス>
『秘密機関』
『おしどり探偵』
『NかMか』
『親指のうずき』
『運命の裏木戸』
<パーカー・パイン>
『パーカー・パイン登場』
<ハーリ・クィン>
『謎のクィン氏』
<その他のミステリ>
『茶色の服の男』
『チムニーズ館の秘密』
『七つの時計』
『シタフォードの秘密』
『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』
『殺人は容易だ』
『そして誰もいなくなった』
『ゼロ時間へ』
『死が最後にやってくる』
『忘られぬ死』
『ねじれた家』
『バグダッドの秘密』
『死への旅』
『無実はさいなむ』
『蒼ざめた馬』
『終りなき夜に生れつく』
『フランクフルトへの乗客』
<短編集>
『死の猟犬』
『リスタデール卿の謎』
『クリスマス・プディングの冒険』
『Problem at Pollensa Bay』
『マン島の黄金』
『黄色いアイリス』
『愛の探偵たち』
『教会で死んだ男』
<メアリ・ウェストマコット名義>
『愛の旋律』
『未完の肖像』
『春にして君を離れ』
『暗い抱擁』
『娘は娘』
『愛の重さ』
ひとこと
アガサ・クリスティーがすごいのは、何といってもその刊行数。累計20億部以上と推定されており、これは聖書やシェイクスピアに次ぐ数として、ギネスブックにも「史上最高のベストセラー作家」の認定を受けているほど。
また、その作品のほとんどが日本語に翻訳・刊行されており、作品数が非常に多いにも関わらず、書店で手軽に購入することができる推理作家となっています。
作品の魅力は、緻密なトリックと人物描写。あまりにも生き生きと描かれているため、ファンの中には、「読みながら登場人物が勝手に動き出し、映像を見ているように脳内で再生される」と語る人も多くおられます。
そして、ミステリー作品の特性上、どうしても「死」が多く出てくるのですが、アガサ・クリスティー自身は死のシーンをあまり好んでおらず、殺人時の描写はあまり描かれていないというのも特徴です。それよりも、なぜそうなってしまったのか、経緯や心理描写が丁寧に描かれており、落ち着いて読むことのできるミステリーとも言えるでしょう。
ミステリーにあまり興味のない人にこそ、読んで欲しい作品が多くあるのがアガサ・クリスティーなのです。
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