【学術書】高校A級微分積分300題(小林善一/昇龍堂出版)を買い取りました

参考価格 16,000円

買取ジャンル学術書・教育書
買取方法持込買取

スタッフからコメント

兵庫県・加西市にお住まいのU様より、『高校A級微分積分300題』をお買い取りいたしました。現在では絶版となっている、希少な数学参考書です。著者の小林善一氏は、数学者として研究活動を行う一方、数学教育にも長く携わった人物。本書も、単なる受験用問題集としてだけではなく、当時の数学教育や学習方法を知ることができる資料としても興味深い一冊です。

希少性や内容、著者の経歴、現在の古書市場での需要などを総合的に確認し、丁寧に評価をさせていただきました。

 

■お客様のお悩み

ご実家の片付けをしている中で見つかった一冊ということで、ご依頼をいただきました。U様曰く、きっと、教員をしていた母の持ち物だと思う、とのこと。ただ、すでにお亡くなりになっているそうで、いつ、どのように手に入れた本なのか詳しいことは分からないと仰っておられました。

実は、母親の形見として手元に置いておくことも考えておられたのだそう。しかし、ただ保管をしておくよりも、この本を必要としている人のもとで活かしてもらえたほうが、母も喜ぶのではないかと思い、手放す決意をされたそうです。

お母さまの大切なお品です。その価値を、しっかりと見させていただくことをお約束いたしました。

 

 

■スタッフの提案

古い参考書を査定する際、市場価格や状態だけを見ているわけではありません。大切にしていることは、その本が「どのような時代に、誰によって、何のために作られたのか」という背景です。例えば、著者がどのような人物だったのか。当時の教育現場でどのように使われていたのか。現在の教科書や参考書と異なる考え方や解説が残されていないか。こうした点を確認することにより、本は単なる古い問題集から、当時の教育を知ることのできる資料に生まれ変わるのです。

当店では、古本の査定は本そのものだけでなく、その本が持つ時代背景まで含めて評価することを大切にしています。

 

 

<古本豆知識>

『高校A級微分積分300題』は、その名の通り、「300題」という圧倒的な問題数が掲載されています。というのも昔の参考書は、単に知識を覚えるためのものではありませんでした。同じ分野の問題をいかに数多く解いていくか。そして、解法を叩き込むことが重視されていたのです。そのため、現在の参考書と比べると、説明は簡潔なのに問題は難しい……という本が多くあります。この本も、その一冊。
ページをめくると、当時の学生たちがどれほど鍛えられていたのかが伝わってくる、まさに時代を感じる問題集です。

 

 

■対応内容

今回の『高校A級微分積分300題』は、状態だけでなく、本そのものの希少性と内容を重視して16,000円でお買い取りをいたしました。
現在では入手しにくい一冊であることに加え、数学を専門的に学ぶ方や、昔の数学教育・参考書に関心を持つ方からも探される可能性があります。古い参考書だからといって、内容がそのまま古くなっているわけではありません。微分・積分という数学の基本は時代が変わっても変わらないため、今でも問題集として十分に活用できます。希少性と実用性、その両面を評価した査定となりました。

 

 

■お客様のお声

思っていた以上の金額で買い取っていただけて、とても嬉しかったです。母が大切にしていた本なので、処分することには迷いもありましたが、きちんと価値を見ていただけたことにも安心しました。
でも、何より一番に嬉しかったのは、この本がまた誰かのもとへ渡り、活躍できるかもしれないということです!私の元に置いていても、本棚で眠ったままになってしまいます。それなら、必要としている方に読んでもらい、もう一度役立ててもらうほうが、母も喜んでくれるのではないかと思っています。
大切な本を、次につないでいただけたことに感謝しています。

 

 

■スタッフのひとこと

U様のお母さまが教員時代に使われていた一冊が、長い時間を経て私たちのもとへ届きました。この買取で改めて感じたのは、「本は、持ち主の手を離れても役目を終えるとは限らない」ということです。これは、本当に素晴らしいことです。

本は古くなると、時代遅れだから価値がないと思われがち。しかし実際には、価値が大きく変化することはありません。特に今回の場合は数学。その本質は全く変わらないのです。
今の学生が問題を解くために手に取ることもあれば、昔の教育を知る資料として求められることもあるでしょう。どちらの場合にも、大きな助けとなるはず。
このような本は、本棚で眠らせるのではなく、次に必要とする人へ渡す。これこそが、本を活かして残していく一つの方法だと思います!

 

 

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